「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.109 「城山日出峰の絶景」

オルムがある風景

 

城山日出峰の頂上から東側を望む。

牛が寝そべっているような地形から名付けられたという牛島(ウド)が見えた。なかなか見た目がいい島である。

あとは果てのない海が広がっている。東側から日の出が上がり、珠玉の風景を拝めるというのが城山日出峰の売りである。名前の由来にもなっている。

海から視線を山の方向に移していく。

いくつかのオルムが神秘的に見え隠れしている。

オルムとは何か。

これは済州島の中央にそびえる漢拏山(ハルラサン/標高1950メートルで韓国最高峰)の爆発に連動して生じた寄生火山のことだ。

済州島には360ほどのオルムがあるが、世界でこれほど集中的に寄生火山が集まっている地域は他にないと言われている。

そんなオルムを城山日出峰の頂上から見ていると、「これぞ絶景!」と大きな感激を味わうことができる。

 

文=康 熙奉(カン ヒボン)

 

(キャプション)

城山日出峰の東側から太陽が上がり始めた

 

2020.02.09