チ・チャンウクは、1987年7月5日に生まれた。2020年には33歳になる。兵役も終えて俳優活動に集中できる彼は、俳優として30代をどう過ごすのか。今までの彼の軌跡を振り返ってみたい。
人を引き付ける魅力
私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)が、チ・チャンウクの出演作を初めて見たのは、2009年にKBSで放送された『ソル薬局の息子たち』であった。
このドラマでチ・チャンウクは、甘い末っ子を演じており、個性的な兄3人たちと比べて頼りなさが目立つような役柄だった。その中でも、チ・チャンウクはキラリと光る演技力を見せていた。
それは人を引き付ける魅力と言ってもいい。将来はどんな俳優になるのか、大いに期待を持たせてくれた。
はっきりと成長を感じさせたのが『奇皇后』であった。このドラマは、ハ・ジウォンが主演して大変な人気を集めた作品だが、チ・チャンウクは苦悩する皇太子を堂々と演じていた。
数々の出演作を経てチ・チャンウクが俳優としての力量を発揮していることをうかがわせた。
そのチ・チャンウクに対して好印象を持ったことがある。それは、2013年4月に彼が来日したときのことだ。
当時、私は韓流雑誌の編集長をしていたが、チ・チャンウクは日韓交流の重要な場所である高麗神社に行き、ファンと交流を重ねている。
そのときの取材記者のリポートによると、「とても誠実で謙虚な人柄だった」ということだった。
以後もチ・チャンウクの作品に注目していたのだが、彼は兵役に入り、しばらくの空白期間を余儀なくされた。
(ページ2に続く)
『僕を溶かしてくれ』のチ・チャンウクは復帰作を成功させられるか?