ボーカルのホンギが9月30日に入隊し、ジェジン(b)、スンヒョン(g)、ミンファン(dr)の3人だけのライブとなったが、前半は3人がボーカルを執り、懐かしの「Love letter」と「Polar star」を披露。そして「遊びましょー!」という掛け声で始まったのは、ライブのテッパン曲「Freedom」。会場のファンもタオルを投げてロックの一体感を楽しんだ。
「KINGDOMの大トリを務めるのは、我々FTISLANDです! うちのボーカルがいない、レアなライブです(笑)。今年は大変なこともあったけど、メンバーで助け合って乗り越えた。最後をKINGDOMで締める事ができてうれしいです」と言うジェジンが、「ファミリーコンサートだから、どーしても手助けしたいって言うヤツがいる」と呼びこんだのはN.Flyingのボーカル、スンヒョプとフェスン。「FTISLAND先輩のステージに立てて感激です。ホンギさんの代わりにはなりませんが、プリマドンナ(FTファン)の皆さんを少しでも盛り上げられるように頑張ります!」と言って、KINGDOMらしいコラボステージで、「I wish」ではN.Flyingの2人がサブステージを走り回り、「願う」ではホンギのいつものダンスもそのままに、「未体験Future」ではジェジンもサブステージまでやってきてファンを煽った。
「このKINGDOMを最後に、僕たちFTISLANDのライブはしばらくありません。3人でやるのも緊張したけど、2年間会えないと思うと寂しい気持ち。次に会える時まで頑張って練習するので、待っていてください」(ミンファン)、「3人ももうすぐ入隊します。除隊した後も一生変わらずやりたいことは何だろうと考えたけど、それは、変わらず皆さんの前に立つこと。そして、変わらず皆さんに愛される存在になることでした。皆さんがいるから僕らがいます。普通の人間の僕らを輝かせてくれて、本当にありがとうございます。僕が先に寒い場所に入隊するけど、心は暖かく行けそうです」(ジェジン)、「FNC初のバンドとして頑張ってこられたのは、力をくれるファンがいたから。考えるのは“ありがとう”ということだけです」(スンヒョン)としばらく会えなくなるファンに涙をこらえながら感謝の言葉を伝える3人。
「すぐに戻って来るので、絶対待っててください!来年は、日本デビュー10周年。僕らはいないけど、寂しくならないように、プレゼントを用意しているので楽しみにしていてください」というジェジンは続けて、「FTISLANDの名を掲げてやるライブに、ホンギ兄さんの声がないとダメ。うちのメインボーカルは、永遠にホンギさん!」と言って、ステージセンターに置かれた無人のマイクスタンドにFTISLANDの黄色いタオルを結ぶと、「4人のライブ始めます!いきましょー!」と叫ぶと、背面のモニターに大きく映し出されたのは、入隊中のホンギのライブ映像。
その姿と声に合わせて、FTISLANDの日本デビュー曲「Flower Rock」がスタート。
意外な演出に涙するファンだったが、FTISLANDらしさいっぱいのステージは最後に会場を熱狂と笑顔で包んだ。
そしてジェジンが「しー!」っとファンを静止させると、「みんなー、ありがとー!」と叫び、それに「ありがとー!」と応えるファン。FTISLANDライブ恒例の挨拶で、メンバーたちはステージを去って行った。
FNC2大巨頭の象徴的なライブの他にも、アーティストそれぞれが個性を発揮した。
10月にソロデビューを果たしたイ・ジェジン(FTISLAND)は、ソロステージも披露。そのバックバンドをN.Flyingを務めた。
AOAも2年ぶりの日本のステージ。5人体制になって初の活動曲「Come See Me」を日本初パフォーマンスで盛り上げると、日本オリジナル曲「愛をちょうだい」では、西川貴教のパートをスンヒョン(FTISLAND)が担当。
2016年の『FNC KINGDOM』では、ホンギ(FTISLAND)がこのパートを担当したが、ギタリストの彼が歌のみならず、AOAとのダンスにまで挑戦して会場を沸かせた。「心配させてごめんなさい。でも大丈夫です。いろんなことがあったけど、メンバーがひとつになって乗り越えました」とリーダーのジミンが言えば、「私たち5人になったけど、今が最強です!」というチャンミの力強く言ったが、その言葉通り、時代を築いたガールズグループの貫禄さえ感じさせるステージを見せてくれた。
めきめき成長しているN.Flyingは、日本最新曲「Kick Ass」からスタート。日韓それぞれの代表曲をプレイし、会場をロックで満たしたが、単独ライブで毎回趣向を凝らしたカヴァーステージを披露している彼らだけに、今回はフェスンが鼻の下のひげを付け、「Queen Medley」を披露。また、「Between Us」~「You're So Fine」~「LOVE GIRL」というCNBLUEメドレーで会場を沸かせると、「先輩たちが守ってくれたKINGDOMも、先輩たちが作ってくれた韓国バンドの道も、大切に感謝して歩いていこうと思います」(フェスン)、「先輩たちの完全体の姿が見られなくて残念ですが、久しぶりにFNCの家族が集まれて感謝したいです。もう一度、先輩たちと一緒のステージに立てるように僕たちN.Flyingは、もっと高く飛びます!」(スンヒョプ)と意気込みを語った。
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