これによって実際のパラグライダーによる落伍事件を調査し、パラグライダーをしていたイスラエル女性がシリア国境を越えた事件、慶南咸安(ハムアン)でパラグライダーをした人が昌原(チャンウォン)の刑務所の運動場の真ん中に不時着した事件、パラグライダー中に台風の目によって生存して60km離れた所に不時着した女性に対する事件など多様な実例を探した。そして台風や竜巻のような特別な自然災害という状況ならパラグライダーの機体が発見されずに北に降りる可能性があるという結論を得てパラグライダーをしながら北に不時着するという設定に変更することになった。
結局、船の遭難事故を基本とした以前のシノプシスは、本作品のドラマ化を決めて以降数か月の修正を経て遂にパラグライダー事故を基本とした現在の最終シノプシスとタイトルが確定されて、初企画段階から11年が過ぎた今年12月、遂に作品がテレビに初登場するようになった。
作品の背景になった北朝鮮に対する膨大な資料調査はもちろん、絶え間ない検証と努力も伴った。パク脚本家は、北朝鮮前方部隊将校、前方部隊の村に居住した軍官の妻、保衛司令部幹部、市場の商人、孤児、密輸業者、貿易商、運転手、医者、研究員、留学生出身のピアニスト、映画監督、海外派遣飲食店従業員など数十人に至る多様な職業の脱北者を持続的に取材して北朝鮮の生活に対する調査に力を注いだ。
特に脱北者であるクァク・ムンアン作家が補助作家として作品に参加して北朝鮮関連のアイデアとシーン構成作業はもちろん精密な最終検証作業をしている。またペク・ギョンユン北朝鮮語専門家も北朝鮮関連諮問とディレクティングコーチをしている。
北朝鮮は断絶された場所だが、我々の各種生活用品、ドラマとK-POPなどの文化が知らないうちに広がっていて密かに韓国の文化に憧れる雰囲気がはびこっているという。製作サイドは、我々にとって近いようで遠いもうひとつの生活圏に対する実際の資料を土台に、不思議な国ともいえる世界で起こる事件を時には実話のように、時ではファンタジーとして具現しようと努力している。
演出者イ・ジョンヒョ監督が製作発表会で「ロマンスができる断絶された空間、緊張感あふれる事件が一緒に展開される背景として北朝鮮を扱っている」と語ったように、体制や政治ではなくその中で日常を生きている人々の話と男女の禁止されたロマンスを効果的に描き出す背景としての北朝鮮は劇的空間として設定された。
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