SBS「それが知りたい」で、歌手兼俳優の故ソルリさんを死に追いやった実体が何なのかを追跡する。
16日に放送される「それが知りたい」では、故ソルリさんが死亡しながら私たちに投げかけたメッセージが何であるかを伝える。
突然我々のもとを離れた25歳故ソルリさん
先月14日、故ソルリさんが我々のもとを離れた。子役俳優としてデビューしてガールズグループのアイドルを経て演技者に成長した彼女の切ない選択は、人々に大きな衝撃と悲しみを与えた。2017年にもGoogleの人物検索語の1位になるほどに多くの関心を受けた故ソルリさん。普段から特別な活動のない時もソーシャルメディアを通じてファンと自由にコミュニケーションして、率直に自身の自然な姿を見せてくれた。それだからこそいっそう注目された故ソルリさんの最後は、そのように誰かには突然訪れたように見えた。
1月に故ソルリさんのSNSに友達との新年パーティーの写真がアップされた。この平凡な写真についてわずか2日で「酒に酔って猟奇的な行為」「危ない露出」「謎の男と横になって」「関心種子(他人の関心を引こうとする人のこと)爆発」など刺激的なタイトルの記事が約300件もあふれた。このように多くの芸能メディアはもちろん、総合日刊紙、経済誌、農業や政策メディアに至るまで「言論」に分類されるメディアでは彼女のSNSの日常を記事の種にした。
*そんなに悪質コメントで傷つくなら芸能人をしなかったらいいと思います- 故ソルリさんの悪質ネットユーザーとのインタビューから
ある時期からSNSを通じて「ノーブラ」と女性問題に対する考えを表現した故ソルリさん。その後彼女の日常の大部分は、「書く人」によって激しくて刺激的な修飾語が付けられた。そしてついに言論のリアルタイムに上り下りした故ソルリさんのSNSには悪質ネットユーザーが集まり、必要以上に性的で侮辱的な書き込みがついたりした。製作サイドは該当の悪質ネットユーザーに直接会ってみることにした。彼らは自身が書いた書き込みを記憶さえしていないのか、むしろ芸能人ならその程度の悪質コメントは耐えなければならないのではないかとかえって聞き返したりした。
*悪質ネットユーザーは感情を吐き出して、言論社はクリックで商売をして、結局誰も損をする人はなく、責任を負うべきこともない。- チェ・ジウン大衆文化コラムニストとのインタビューから
故ソルリさんを送っていくらもたたないうちから、悲劇の責任をお互いに押し付けあった彼らは、再び亡者に対する「暴力の空間」に集まり始めた。故ソルリさんの霊魂と共進した巫子がいたり、秘密組織による他殺説に至るまで根拠のない噂がYouTubeとインターネットコミュニティの至るところに現われ始めた。「言論」と呼ばれる人々が商業的な視線で作り出した刺激的な記事。してこの暴力的な空間に集まって噂を再生したり、これに対して沈黙しながら共有する人々。私たちは果してこの悲劇の責任からどれほど自由でいられるか?
「それが知りたい」は、16日午後11時10分から韓国で放送される。