今年のカンヌ国際映画祭で、審査員満場一致で【最高賞】パルムドールに輝いたポン・ジュノ監督最新作『パラサイト 半地下の 家族』(2020 年 1 月 10 日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国公開)。
この度、本作の公開に先駆け、11 月7日(木)に、 日本最速試写会を開催。観客へ感謝の気持ちを伝えたい!と、緊急来日したポン・ジュノ監督の<完全サプライズ登壇>が実現 した。
全員失業中の貧しい一家と IT 企業を経営する裕福な社長一家という相反する 2 つの家族の出会いから想像を遥かに超える 展開へと加速していく物語は、既に韓国動員1,000万人突破、フランス動員160万人突破ほか、各国で動員記録を塗り替える 爆発的な盛り上がりをみせている。その後もオスカー前哨戦ともいわれるトロントや、ニューヨークなど各国の映画祭で絶賛&受 賞を重ね、第 92 回アカデミー賞での受賞も有力視されている本作。
今回の試写会でいち早く鑑賞した観客たちからも、監督の登壇が知らされていないにも関わらず、上映後には割れんばかりの 拍手が巻き起こる異例の熱狂ぶり。そして、興奮冷めやらぬ観客へ向けて<完全サプライズ>としてポン・ジュノ監督の登壇が発 表され、舞台に姿を現すと熱気は最高潮!狂喜乱舞の大歓声が上がった。 作品誕生からパルムドール受賞の瞬間、さらにはこれから見る日本の観客へ向けたメッセージなど…貴重なエピソード満載のイ ベントとなった。
【イベント内容】
パルムドール受賞直後は、17年来の盟友、主演 ソン・ガンホと祝杯
韓国映画としては史上初の快挙となった、パルムドール受賞。当時の気持ちを問 われると「賞をいただいた瞬間はボーッとしていました。その日の夜は、主演のソ ン・ガンホ氏とたくさんお酒を飲みました。でも次の日の朝からはまた仕事。新し いシナリオを書き始めました」と、意欲的なエピソードを披露。
さらに『殺人の追憶』など4度目のタッグとなるソン・ガンホについて「彼のキャス ティングについては、一般的な過程とは少し違っていました。もう 17 年以上一緒 に仕事をしてきたこともあり、食事をしながら本作の構想を話したんです。貧しい 家の父親役だと説明すると「良いですね」と(笑)。彼だけではなく、息子役のチ
ポン・ジュノ監督、 降臨!!
監督の完全サプライズ登壇に観客、狂喜乱舞! “シナリオ、書きながら自分でも面白いと確信” 傑作誕生の舞台裏明かす
ェ・ウシクと家政婦役のイ・ジョンウンはシナリオを描く前から相談して、当て書きするような状態でした。数年前から相談をしてい つの間にか映画が完成していたという感じですね」と、監督とキャストの強い信頼関係をのぞかせた。
世界を魅了する 物語 の 着想は、 ポン・ジュノ監督 の 学生時代のアルバイト!
貧しい家族の長男が、裕福な一家の娘の家庭教師になることをきっかけに始まる本作。物語の着 想を問われると、「私は大学の時に家庭教師をしていたんです。その家族はとても裕福で、家も 2 階建てで立派なものでした。生徒は中学生の男の子で、ある日、家の2階に連れて行ってくれたの ですが、不思議な気持ちになったんです。サウナというのはプライベートな空間ですよね。意図せず 他人の私生活を覗き見るような感覚がありました。その家に浸透してくような…そうした生々しい気 持ちがこの映画につながったのだと思います。ちなみに教えていたのは数学で、2ヶ月でクビになり ました(笑)」と、観客を沸かせながら、物語の着想を明かした。
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