そして、数多くの音源と一気に現れる新人たちの中、リスナーが自ら選んで聞く音楽が多くなった最近とは異なり、20年以上前には地上波を通じて姿を見せた歌手たちの人気が凄まじかった。音楽番組のチャートがまさに大衆性に結びついていた時代だ。
これに当時のヒット曲の数々は現在も多くの人々の思い出が込められた楽曲として残っており、当時のパフォーマンスもまた脳裏に鮮明に刻まれている。
「オンラインのタプコル公園」が全世代にわたり人気を集める理由は“新鮮さ”を与えるためだ。30代以上の大衆に耳慣れた郷愁を刺激する音楽たちが10代から20代の若い世代たちには、むしろ新鮮で洗練された音楽とパフォーマンスとして寄り添っているという分析だ。
世代を巻き込む「オンラインのタプコル公園」が人気を得ると、当時の音楽番組を席巻していた歌手たちに面白い代名詞も付けられた。それぞれ女性ソロ歌手のペク・チヨンは「タプコルのチョンハ」、ピョルは「タプコルのIU」、イ・ジョンヒョンは「朝鮮のレディー・ガガ」、男性ソロ歌手のチョ・ソンモは「祈りの少年」、チョン・リョウォンは「タプコルのJENNIE(ジェニー、BLACKPINK)」、男性グループ「god」のソン・ホヨンは「Wanna One」出身のカン・ダニエルと比較して「ホ・ダニエル」という名で通じる。歌手たちもまた、このような現象を愉快に受け入れている雰囲気だ。
ペク・チヨンは最近「『オンラインのタプコル公園』でチョンハと呼ばれているそうだ」と笑みを浮かべた後、「最近歌手たちと私の若い時代の姿が比較されているのが愉快で面白い。チョンハがとてもディテールに富んだダンスを踊りとても上手なので気分がいい」と述べた。
ピョルもまた「タプコルのIUと呼ばれるのはIUのファンとして本当に気分がいい」とし「IUは声を通じて万人に大きな感動を与えているのでいつも応援している」と微笑んだ。
そして「後輩だがいつも感動とインスピレーションを与えるIUと私の若い時代を比較してくれてうれしくもあり感謝している」とし「本当に似ている点があるのか分からないがうれしいので感謝の気持ちでこのような代名詞を受け止めている」と付け加えた。
イ・ジョンヒョンも「『オンラインのタプコル公園』の映像が本当に楽しい。その時代の歌手たちが出揃い、若いときにともに活動した俳優たちとMCを務めたキム・ミニさんも本当に印象深い」と語った。
そして「夫の同僚たちが私の昔の映像をたくさんご覧になってくれているようだ」と笑みを浮かべ「本当に笑えて少し恥ずかしい。1人で外界語(意味の分からない言葉)を使い、衣装に羽根も付けたりしていた。その当時、私が情熱がとてもあったと思い、“朝鮮のレディー・ガガ”というニックネームも面白くて愉快だ」と述べた。
歌手だけではなく当時制作をしていた関係者たちもうれしい反応を見せている。ある関係者は「90年代の音楽の数々が今のK-POPを作り上げたと思う」とし「現在、過去の音楽が再び取り上げられることが本当に良い現象だと思う。当時は知りえなかった洗練さも再発見され、新しいフィーリングとインスピレーション、そして思い出を贈り届けている」と明かしている。
WOW!korea提供