サウジアラビアのファンも防弾少年団の歌を大合唱…公演前から祭りの雰囲気

これは徐々に夕焼けになり、照明がひとつふたつと灯って美しさが加わったリヤドの夜景とひとつになって絶景を作り出した。リヤドシーズンを記念するグッズブースも別に準備された。このブースではショッピング・バッグ、記念品、額縁、コップなどが売られた。サウジアラビアでは、普段サウジアラビアの貨幤であるリヤルだけを受けとるが、ここでは例外でドルでも計算することができた。

イスラム国家であるため、祈祷ができる空間もあちらこちらに準備されていた。サウジアラビアは原理主義イスラム国家で、1日に5回の礼拜時間を徹底的に守る。この日の礼拝時間は、04時31分、11時40分、15時01分、17時31分、19時01分だった。公演場のゲートのまん前に祈祷ができるようにカーベットが敷かれた。
男女の区別が厳格な国家なので、中東の女性アーミーが「家族以外の男子」、あるいは「偶像」とも見ることができる男性アイドルグループに沸き返ることに対して家で反対がなかったかなどにも関心が集められた。現場で会った多くの女性と子供達は、そんなことは全くないと口をそろえて語った。

サウジアラビアのアーミーもファンフィクションを作っていた。防弾少年団のポスターで作られたフォトゾーンの前で会ったシャマ(37)さんは、Twitterで非公式的に活動するファンフィクション作家だった。シャマさんは「政府がファンフィクションに対して阻むことは全くない。私が一番好きなメンバーはVだ」と話した。

会場内では、防弾少年団の「RUN」「FIRE」「FAKE LOVE」などのミュージックビデオが上映され、アーミーは一緒に歌いながら楽しんだ。女性たちも声を高めて歌うことをためらわなかった。公演が始まる1時間前から歌声はもっと高くなった。
防弾少年団は、この日午後7時30分から待望の初のサウジアラビアスタジアム公演を開始した。

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2019.10.12