現在の韓国の人たちは、朝鮮王朝の偉大な国王であった22代王の正祖(チョンジョ)のことを考えたら、頭の中にイ・ソジンが演じた国王の姿が浮かんでくるのではないだろうか。それほど、ドラマ『イ・サン』でイ・ソジンは鮮烈な印象を残した。
苦悩する姿
イ・ビョンフン監督は、正祖の一代記をドラマ化するにあたり、イ・ソジンの起用にこだわったという。
イ・ビョンフン監督と言えば、なによりも「韓国時代劇の巨匠」として数多くの傑作を作った人だ。
その名監督が、満を持して白羽の矢を立てたのがイ・ソジンだ、ということが象徴的であった。
実際、『イ・サン』の中で正祖に扮したイ・ソジンは、深い苦悩の中で熟考する場面が多かった。
たとえば、政敵とも言える貞純(チョンスン)王后を、即位後に処罰すべきかどうかで悩んでいるときのイ・ソジンの演技は象徴的だった。
それは『イ・サン』の第47話の各場面だった。
重大な決断をしなければいけないときに、セリフではなく、表情のちょっとした変化でイ・ソジンは名君の深い思考を表していた。
その演技は奥深かった。
それゆえに、視聴者をドラマの中に引き込んだ。
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イ・ソジンの主演によって『イ・サン』は名君の一代記として成功した!
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