故シン・ヘチョルが先月17日、手術後に訴えていた痛みについて、「大声を張り上げて処置カートを足で蹴る」ほど、深刻だったことがわかった。
4日、シン・ヘチョル側が公開したS病院の診療記録には、シン・ヘチョルが手術後の先月19日深夜、ソファに座り「ああ」という声をもらしたり、大声を張り上げながら痛みを訴えたり、処置カートを足で蹴るなどの行動がみられた、と記録されていた。しかし、鎮痛剤を打ち寝ついた後、当日の朝には彼はその行動を思い出せないと話していたことも伝えられた。
診療記録には彼が数度に渡り痛みや不眠を訴えたことも記していた。シン・ヘチョルは「眠りたい」、「気分が悪い」、「息が切れる」などとも訴えており、鎮痛剤により痛みが消え、現われ、の繰り返しがあったことが分かった。
また、心停止が起こった先月22日には、深夜4時40分に入院。胸痛などを訴え、病院側が深夜6時25分ごろ、他病院の応急室に移るよう薦めたことが分かった。病室にいたいと話したシン・ヘチョルは睡眠剤を打ち5分ほど睡眠を取ったと保護者は説明した。当時、病院で心電図等の検査をしたが、どのような異常が発見され、医療スタッフが家族にどのような説明をしたのかは、診療記録からではわからない。
医療スタッフはシン・ヘチョルが正午頃、トイレで座り込んだという連絡を受け、CPR(心肺蘇生法)をしながら手術室に移動後、牙山(アサン)病院に移したと記録されている。
シン・ヘチョルの関係者は「手術後、眠れないほど深刻な痛みを訴えていたのに、以後の処置過程が適切であったのか綿密に見ている」と話した。
S病院はこれと関連し、去る3日に放送されたMBC「リアルストーリー目」で、「手術過程には問題がなかった。手術後に腹痛を訴えたが、そのような痛みは手術後にはありえるものだ。また、再度腹痛で病院を訪れた際は、特別な兆候は見られず、私たちも経過観察を継続していた」と伝えた。
S病院側は飛び交うデマに関連し、強硬対応に出る方針を明らかにしていて、4日午前現在、病院及び広報チーム側は取材陣の連絡に応じていない。また、弁護側は穿孔がS病院の手術とは関係がないという立場を明らかにした。
これに対しシン・ヘチョルの関係者は「核心は手術後の処置だ」と強調した。
シン・ヘチョルは先月17日、S病院で腸狭窄手術を受けた後に痛みを訴え、その後22日に心停止で倒れてアサン病院に移された。この日の手術から意識不明だったシン・ヘチョルは27日午後8時19分、低酸素虚血性脳損傷で死亡した。
国立科学捜査研究院は3日午前10時30分から午後3時ごろまで、シン・ヘチョルの遺体を解剖し、午後4時30分ごろに公式会見を行なった。チェ・ヨンシクソウル科学捜査研究所長は「故シン・ヘチョルの死亡を誘発した穿孔は、腹腔内癒着を緩和するための手術時、もしくはこれに関連して発生したものと判断される」と明かした。
また、故シン・ヘチョルの死亡原因については「腹膜炎と心嚢炎の合併による敗血症と判断される」とし、「これがどの時期に発見されたのかなどについては、手術を施した病院に残る診療記録と医師らの所見を総合しなければならない」と説明した。
WOW!korea提供