<Wコラム>「EXO」離脱のKRIS(クリス)やLUHAN(ルハン)、契約を渋る中国のエンタメ企業

<Wコラム>「EXO」離脱のKRIS(クリス)やLUHAN(ルハン)、契約を渋る中国のエンタメ企業

K-POP人気アイドルグループ「EXO」から離脱した中国系カナダ人メンバー、KRIS(クリス)が新しい事務所の物色に難航しているようだ。

グループ脱退と同時に中国に滞在しながら俳優への転向の道を探っていたKRIS(クリス)だが、早くも中国の女性監督シュー・ジンレイ(徐静蕾)が手がける映画の主人公として撮影に臨んでいる。

さらに、15歳年上のシュー監督との交際説もささやかれている中、元「SUPER JUNIOR」の中国人メンバー、ハンギョンが出演する韓中合作映画にキャスティングされたと伝えられた。

しかし、未だ肝心な所属事務所は確定しておらず、様々な憶測が飛び交っているのも事実だ。

「EXO」からの脱退当初は、クリスの母親が中国の大手エンタメ企業「YUEHUA」を訪れ、息子の将来について相談した。

また、先日は「YUEHUA」と並ぶ大手芸能プロダクションである「Huayi Brothers(華誼兄弟)」の社長令嬢とのツーショット写真がネット上に公開された。

一説によれば、「YUEHUA」からは契約を断られ、「Huayi Brothers(華誼兄弟)」とも諸条件などで話し合いが難航しているとのこと。

第2の「ハンギョン」を夢見て、人気絶頂のアイドルを自ら辞めてしまったKRIS(クリス)だが、実は祖国中国の芸能界から「裏切り者」という冷ややかな目線で見られているのかもしれない。

中小規模の芸能事務所からは頻繁にオファーが来ているようだが、上述のような大手エンタメ企業には契約を渋られている状況が続いているようだ。

この背景には、最近再燃している中国での「韓国ドラマブーム」がきっかけで、中国における韓国の芸能プロダクションの影響力が増していることなども挙げられている。

韓国ドラマや映画への投資や、放送局同士の交流が活発化したことで、現地の関係者らも韓国の芸能界関係者の間では「悪人」とされつつあるKRIS(クリス)を擁護しきれない立場になっているのという見方だ。

例えば、「YUEHUA」は、「AFTER SCHOOL」、「NU'EST」、「Hello Venus」、ソン・ダムビらが所属する韓国の芸能事務所「プレディス・エンターテインメント」と戦略的提携を結んでおり、「Huayi Brothers(華誼兄弟)」のほうも、俳優イ・ミンホが所属する「スターハウス」と業務提携を結んでいるなど、韓中両国のエンタメ業界における協力体制はますますす強まっている。

実際に、「YUEHUA」の代表取締役社長は、10月10日発生したLUHAN(EXO)の脱退騒動との関連性を否定しており、インタビューでは、「SM社は我々もお手本にしている企業だ。我々もSM社のように優れた芸能人を発掘し育成していきたい」と述べている。

これまで、日本を中心としたアジア各地での「韓国ドラマブーム」や、K-POPのグローバル化を通じて独自の製作ノウハウを培ってきた韓国の芸能界。今度は、「チャイナマネー」の恩恵で潤ってきた中国芸能界とのシナジー効果が期待されつつある。

そんな「アジアエンタメ文化」の転換期でもある今、KRIS(クリス)やLUHAN(ルハン)らの選択は、はたして「吉」となるか「凶」となるかはまだ誰にも分からない。

WOW!korea提供

2014.11.04