イ・ジュンギを世に知らしめた作品は、2005年の映画『王の男』だ。1230万の動員数を誇り、韓国歴代観客動員数でも上位に入る作品だ。しかし、この大ヒットは「自分を天狗にしてしまった」とイ・ジュンギは後に語っている。
栄光と挫折
イ・ジュンギが2005年の当時を振り返る。
「自分がかなり優秀だと考えていました。それが無視されるようになり、自分が間違っていたと感じ、緊張するようになったのです。その期間をどうにか乗り切ったおかげで、今では周囲も無視せずに見てくれるようになりました。あのときの反省がなかったら、私の作品が好意的に受け取られなかったでしょう。『過ぎてみれば、ああいう時間も必要だった』といえるようにしたいのです」
実際、『王の男』の後に出演した2本の映画は興行的には成功しなかった。イ・ジュンギの周囲から人が離れ、彼自身もそれまでの慢心を悔いるようになった。
栄光と挫折を味わったイ・ジュンギが起死回生の作品として出演したのが、2008年放送の『一枝梅(イルジメ)』だ。
この作品は視聴率30%を越える大ヒットを飛ばし、主演のイ・ジュンギはSBS演技大賞の最優秀男優演技賞を受賞した。さらに彼は同年に出演した『ヒーロー』でもMBC演技大賞を受賞。第2の全盛期を迎えた。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのイ・ジュンギ。しかし、絶頂期を迎える彼が選んだのは、28歳での現役入隊だった。
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