歌手ユ・スンジュン(米国名スティーブ・スンジュン・ユ)が、CBSのソ・ヨンミアナウンサーの発言に対し謝罪を求めた。
ユ・スンジュンは8日、自身のインスタで、今年7月8日にYouTubeで公開されたCBSの動画キャプチャーを公開。長文のコメントを掲載した。
当該キャプチャーと関連動画は、ユ・スンジュンの入国に関する内容を取り上げたもの。
ソ・ヨンミアナウンサーは動画で、ユ・スンジュンのファンであることを公言しつつ「何故そこまでして入国したいのか分からない。失礼かもしれないけど。韓国では、外国で得た収入に対して納税しなくても良いため、韓国で活動する方が得」と語った。
この発言に対しユ・スンジュンは「噂や嘘で人生を諦めざるを得ない人もいる。では、そうした嘘をまるで事実かのように考えなしに広める人たちは殺人者となるのか。僕よりはるかに若いのに、僕に対して『あの子』呼ばわりするとは。勇気があるのか、考え無しなのか。今度、僕の目の前で同じことが言えるかどうか期待している」とアップした。
さらに「一時は僕のファンでいて下さったらしい。だからこそ腹が立ったと?言葉も出ませんね。処分か謝罪か、どちらかを選んでもらいたい」と加えた。
90年代に活躍していたユ・スンジュンは2002年、軍の入隊直前に米国の市民権を選択した。
これに対する世間の風当たりは強く、兵務庁は出入国管理法11条に基づき法務部へ入国禁止令を要請した。法務部は兵務庁の要請を受け、ユ・スンジュンに対する入国禁止措置を決定した。
その後ユ・スンジュンは2015年9月、駐LA総領事館に在外同胞ビザであるF-4を申請したが不受理となり、同年10月に不受理の取り消しを求める訴訟を起こした。
1審と2審では、ビザ申請の不受理は出入国管理法施行規則による合法的な措置であるとの判決が下され、敗訴となった。
しかし今年7月、最高裁判所は原告敗訴の判決を破棄し、当該事件をソウル高等裁判所へと差し戻した。これにより、ユ・スンジュンは2002年の入国拒否以来、17年ぶりに韓国の地を踏める可能性が出てきた。
ユ・スンジュンは1997年「ハサミ」でデビュー。2000年代初頭まで男性ソロシンガーとして圧倒的な人気を誇っていた。ヒット曲は「ナナナ」「情熱」など多数。
WOW!korea提供