日本語にない例
もう少し具体的に見てみましょう。
「子音+母音」の音には、「横に子音と母音が組み合わさる場合」と、「縦に子音と母音が組み合わさる場合」があります。たとえば、こういう例です
・横に子音と母音が組み合わさる場合 가(カと読みます/ㄱが子音でㅏが母音です)
・縦に子音と母音が組み合わさる場合 고(コと読みます/ㄱが子音でㅗが母音です)
この形をよく覚えておきましょう。
さらに、韓国語には「子音+母音+子音」という形がありますが、それも「左に子音+右に母音+下に子音」という形と、「一番上に子音+真ん中に母音+一番下に子音」という形があります。次のようになっています。
・左に子音+右に母音+下に子音 간(カン)
・一番上に子音+真ん中に母音+一番下に子音 곤(コン)
これは、日本語にないので覚えるのにちょっと苦労するところです。
特に、最後の子音の発音が日本語にはまったくないので、今後も戸惑う人がいることでしょう。
ただし、何度も見ているうちにわかってきますので、今は難しく感じても、できるだけ形を覚えてください。
そうすれば、これから様々に応用ができます。
写真左:康熙奉(カン・ヒボン)写真右:ウィ・ソンジュン(魏聖銓)
<講師>
ウィ・ソンジュン(魏聖銓)
1968年ソウル生まれ。1992年に来日し、学習院大学で日本語日本文学博士を取得。現在は法政大学をはじめ、多くの大学で韓国語を教えている。著書は『New!韓国語&会話』(右文書院)など。コラムニストとして日韓の文化の違いについても論じている。
康熙奉(カン・ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人2世。韓国の歴史・大衆文化や日韓関係を描いた著書が多数。主な著書は『ヒボン式かんたんハングル』『韓流スターと兵役』『韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の歴史と人物』。