第2回「ハングルの形」
ハングルの「방탄소년단」は防弾少年団のことです。방(パン)탄(タン)소(ソ)년(ニョン)단(ダン)と読みます。
第1回で、日本語と韓国語の共通点について説明しました。語順がまったく同じということと、漢字の読み方で非常に似ているものが多いということです。今回の第2回では、文字の形について考えます。
漢字の発音
最初にもう一度、日本語と韓国語の共通点を取り上げます。
たとえば、次に挙げる漢字を読んでみましょう。
加 都 詩 味 無
いかがでしょうか。
上の5個の漢字はこういう風に読みます。
カ ト シ ミ ム
みなさんの答えも同じだったことでしょう。
ただ、私は漢字の読み方を韓国語で読んでみました。上のカタカナは韓国語のつもりだったのです。
つまり、韓国語も日本語とまったく同じ読み方なのです。
ビックリした人もいるかと思います。
このように、漢字の読み方では、日本語でカタカタ1つで読む漢字は、韓国語でも同じ発音のケースがかなりあります。
こういうことでも、日本語と韓国語には共通点が多いと思います。
漢字はもともと中国大陸で生まれたものですが、周辺の地域にも普及し、朝鮮半島の南部を通って日本に伝わった部分も大きいと推定されています。
そういう経緯があるからこそ、漢字に関して言うと、日本語と韓国語の読み方が似ているのでしょう。
このように、共通点を生かしてハングルの勉強を始めると効果があります。
ハングルの形
今度は文字の形について考えてみましょう。
日本語の文字1つの発音を見ると、「母音のみ」と「子音+母音」の2種類があります。
この2種類は韓国語にもあります。ただし、韓国語には日本語にはないもう1つの形があります。それが「子音+母音+子音」です。
説明すると以下の通りになります。
・母音のみ 아 (アと読みます/○は無音声で、ㅏが母音です)
・子音+母音 가 (カと読みます/ㄱが子音でㅏが母音です)
・子音+母音+子音 산 (サンと読みます/ㅅが子音でㅏが母音でㄴが子音です)
韓国語の文字は上の3つのどれかに該当します。「母音のみ」「子音+母音」だけの日本語より「子音+母音+子音」が増えています。
(2ページに続く)