◆ご自身のシーンで、一番気に入っているシーンと、その理由を教えてください。
ヤン・セジョン:ドラマが終わってからも思い出すシーンなのですが、ウジンは悩んでいる時にいつもベンチに座ってじっと月を見上げたり、木を眺めたりしていたんです。その時にジェニファーがやってきて、自分の経験について話してくれるシーンが記憶に残っています。ジェニファーとのシーンは好きですね。一緒に木を眺めながら、ウジンが「時間が過ぎ去ってしまえばいいのに」と言うと、ジェニファーがウジンにアドバイスをしてくれるんです。そういったシーンが心に残っています。
◆印象に残っているセリフはありますか?
ヤン・セジョン:僕のセリフより実はジェニファーのセリフが記憶に残っています。一番気に入っているシーンと同じなのですが・・・。ベンチに座って交わす会話が印象的です。「時間が過ぎ去ればいいのに」と僕が言うと「どうせその時間は過ぎていく時間だから、後悔しないように過ごして欲しい」というような内容のセリフです。時間が過ぎてしまうと、二度と戻らないから…そんなセリフでした。強く記憶に残っていますね。
◆アドリブなどありましたか?それはどんなシーンですか?
ヤン・セジョン:(チン・ヒョン役の)アン・スンギュンさんと(カン・ヒス役の)チョン・ユジンさんと共演する会社のシーンでアドリブが特に多かったです。特にスンギュンさんとのアドリブが一番多かったですね。監督から止められたこともありましたが(笑)。彼も僕のアドリブを受けとめてくれたので。楽しかったです。
◆撮影裏話や、空き時間の想い出など、撮影エピソードを1つで結構ですので、教えてください。
ヤン・セジョン:ジェニファー役のイェ・ジウォンさんとのベンチのシーンで、ジウォンさんが突然大粒の涙を流されたことがあったんです。 詳しい理由は分かりませんが、その気持ちが僕にはなんとなく分かるような気がしました。その時の照明と、感情を引き立てるシチュエーションとセリフ。僕の中ではとても良い思い出なんです。偽りじゃない真剣な気持ちで演技をしてらっしゃるというのを目の当たりにしたので。その時のジウォンさんの姿、それを見つめるスタッフたちや僕の深い感情。だからこそ、より集中できたんだと思います。とても良い思い出で、一番印象に残っている記憶です。
◆本作の見所を教えてください。
ヤン・セジョン:見所はウジンが徐々に変わっていく過程、その過程が全ての関係性に影響していく姿だと思います。ジェニファーにも、ソリにも、ヒョンにも、ドクスやヘボムにも、それからチャンにも。チャンには、ウジンの本来の姿を少しずつ見せ始めるんです。色々な人たちと接する中で少しずつ心を開いていく姿も見所だと思います。ソリが人生の紆余曲折の中で成長していく姿も見所の一つです。そして、ジェニファー。ジェニファーの話ばかりですみません(笑)。ネタバレになってしまうので詳しくはお話しませんが、ジェニファーが抱える傷があるんですよ。ジェニファーの傷に関するエピソードも見所です。それから、チャン。チャンがソリを女性として好きになって、胸がムズムズするという表現をするんです。「これ何だろう…なんでこんなに胸がムズムズするんだろう…」と言うセリフがあるのですが、チャンのそういう姿。純粋な19歳の姿も、脚本家の先生がとても繊細に表現してくださって、全てのキャラクターが変わっていく過程に、性格的な部分を絶妙に溶かし込んでくださいました。
◆日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
ヤン・セジョン:こんにちは。ヤン・セジョンです。「30だけど17です」は各キャラクターの持つストーリーがはっきりしていて、中盤から終盤につれ関係性がどう変わっていくのかが繊細に描かれている作品です。このドラマはコミカルでキャラクターたちの関係が面白く描かれています。お家で癒されたい時に見ていただくのがぴったりだと思います。「30だけど17です」をぜひ楽しんでくださいね。お体に気をつけて、いつも幸せでいてください。
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