左からヒョンミン、ジェイ、カラム、インジュン、ミカ
2010年3月に「동경소년(憧憬少年)」で韓国デビューした“クリーミー系弟アイドル”大国男児。2010年9月からは日本活動に本腰を入れるため、日本に滞在しながら多くのレギュラー番組に出演し、人気を獲得した。メンバー5人全員が日本語習得に努め、ファンの親近感も倍増。愛らしい雰囲気と相まって多くの女性が虜になった。2012年に当時の所属事務所代表の不祥事により活動停止に追い込まれたが、その後無事活動再開。最近では秀でた歌唱力を活かし、ミュージカルに挑戦するメンバーもいて、多方面で活躍中の5人。
今秋、10カ月ぶりの韓国カムバックを控えた彼らが「Take off for a dream」と題して、東京・横浜で計4公演のライブを開催した。
台風の影響で悪天候も予想されたが、公演当日10月11日(土)は汗ばむほどの快晴。初日の会場となったラフォーレミュージアム六本木(東京)には、韓国のカムバックを控えたメンバーを応援しようと、全国から大勢のファンが集まった。ライブはファン待望の韓国カムバック曲「Rilla Go!」のティーザーがスクリーンに流れ、大興奮に包まれた直後、「White Love」、「眩しい世界」とバラード曲でしっとりとスタート。メンバーを大歓声で迎えたファンも、美しい歌声に一瞬にして静まり、5人の完成されたハーモニーに、ダンス曲でなくても見入ってしまう様子だった。続く「Magic」では、インジュンが「よし、楽しくいこう!」とファンを盛り上げ、カラムがウインクする姿がスクリーンに映ると、会場からは「キャー!」と黄色い声。
「1、2、3 こんにちは、大国男児です!」と深々と一礼し、その後ひとりずつ元気にあいさつ。メンバーは、自己紹介中に無線制御で色が変わるペンライトに釘付けとなり、「すごい!」「え、どうして色が変わるの?」と興味津々。インジュンが、「今回は今までと違ってバラード曲で初めてみたんですけど、やっぱ『夢に向かってる大国男児』というコンセプトで今回のコンサートを準備してきたので、始まりとしては良かったんじゃないかなと思います。」と満足気な様子でコメント。「オープニングのときに、大国男児の新曲『Rilla GO!』のティーザーが流れていたのですが、結構長い期間準備をしたんですよね。」とカラムが話し、続いてインジュンが「今日ここに来た皆さんは本当にラッキーなんですが、今日初めて『Rilla Go!』を…」と言うと、期待に溢れた歓声が一気に沸き起こる。メンバーはその歓声に笑顔で応え、カラムは「初めてライブで披露するのでみんな緊張していますが、皆さん応援お願いします!」と笑顔でファンにお願いした。「今日は真剣な大国男児の姿を見れる…(ファンから笑い声が漏れる) 最後までご覧いただきたいなと思います!」とインジュンが元気にMCタイムを締めた。
次の「NIGA MONDE」はダンス曲。体でビートを刻むたびにミカのしなやかな髪が揺れ、カラムのキレのあるダンスが光る。ファンの大きなかけ声が響いた「Love Power」では、ヒョンミンが投げキス! 目がハートマークになるファンが続出し、メンバーもそれを楽しむような笑顔を見せた。
メンバーが一旦退場し、会場はしっとりとした雰囲気になり各メンバーのソロステージが始まった。時計の秒針の音が響き、スクリーンにはメンバーの言葉とも思われる言葉が浮かび出す。音楽と踊りに明け暮れた青春時代を送った末っ子のジェイは、それを表現するように葉加瀬太郎のバイオリンが響く「A different day」に合わせて全身を使ってのソロダンス。客席からは「すごい…」という声が漏れ、一瞬にして自分の世界を作る姿は圧巻だった。続くカラムは、日本活動への不安を感じていた時に出会った歌「轍(コブクロ)」を披露。未来への不安を感じていた彼にダイレクトに響いたその歌を、ファンの前で力強く不安を吹き飛ばすように歌い上げた。インジュンは「My Treasure」をときどきにこやかな表情で思いが伝わるように客席を見つめながら歌い、続くヒョンミンは「광대(LeeSsang)」を切ない表情で感情たっぷりに歌い上げ、自身の内面の葛藤を歌にぶつけた。ソロステージ最後はミカの「Orion(中島美嘉)」。歌い出しをミスし、「あ…」と恥ずかしそうにするもその後は抜群の歌唱力でファンを魅了。そして最後にはメンバー全員で東方神起の「LOVE IN THE ICE」。韓流アイドルファンにはお馴染みの曲で会場からも大きな歓声が上がる。ペンライトを振る手も思わず止まるぐらい聞き入るファンと、実力を十分に発揮するメンバー。最後には歓声よりも大きな拍手が彼らに送られた。
メンバーが退場した後スクリーンに流れ出したのは、お待ちかねの新曲「Rilla Go!」のMV。奇抜なメイクにジャングルをイメージさせる衣裳、さらには力強いダンスでファンの期待も大きく膨らむ。そしていよいよメンバーが登場し、「Rilla Go!」を披露。メンバーが叫び、野性的でパワフルなステージに、今日一番の歓声が起こる。曲が終わるとマイクを通じでメンバーの荒い呼吸が…。アクセサリーの羽が取れたジェイに対してカラムが「どんだけ激しく踊ったんだよ(笑)」と息を弾ませながら笑いを取っていた。
「今聞いてもらったのが、新曲です。皆さん、正直どうですか?」と少し心配そうに質問するカラム。会場からは「かっこいい!」と絶賛の嵐。インジュンがやりきった表情で「本当にこの曲は、頑張って1年間準備していたので、いよいよ見せることができて本当に嬉しいです。」と感慨深げ。
カラムが「今回のミニアルバムは、特にヒョンミンさんがプロデュースして曲も書いたんですが、どういう思いで曲を作りましたか?」とヒョンミンに問いかけ、ヒョンミンは「この曲は原始人のイメージで。インジュンに聞かせたら『これ欲しい!これ!』と言われたので(笑)。メンバーが僕を信じてくれていたので、よりいいものを作れたと思います。本当に皆ありがとう。あ!ジェイが振付を作りました!」とメンバーに感謝しながら、ジェイの功績も紹介した。
「(ダンスを踊りながら)曲がないとかわいくなっちゃうね(照)。皆の意見を聞きながら皆の雰囲気を、良いところを出せるように頑張って作りました。」とグループのダンス担当らしい頼もしい一言。カラムが「最終的にはミカさんがセレクトしたんですが、どうでしたか?」とミカに話を振ると、「え?聞いてなかったんですが?」と全く会話に参加していないリーダー・ミカ。天然ボケ?とも思われるミカに対して、ファンは大爆笑。ミカも照れくさそうに笑い、「ただ意見を出して、なんか、客観的にいいなぁと思って…それだけです。」と言うと、「ミカさんに言われたのは『(親指を立てて)イイネ。』これだけです(笑)。」とカラム。シンプルな評価を下したリーダー再びファンは大爆笑。メンバーも一緒に思い出し笑い! 「でも、ミカさんがいいねって言わないと僕たち絶対やらないから! なんでも聞きますよ、リーダーさん!」とメンバーも腰を低くしていた。
そしてカラムが、「(次に歌う)カップリング曲の『Shine』、かなり楽しい曲です。ノリノリで。この(今の会場のテンションの)ノリじゃいけないですよね。ですよね、インジュンさん?(笑)」とインジュンに振り、「皆さん準備はいいですかー!?」と叫ぶインジュン。会場からも元気な「イエーイ!」という歓声が上がり、ハイテンションのまま「Shine」に突入。メンバーも飛び跳ねながら楽しげに歌った。さらに「24×7」、「We are together」が続き、インジュンがひとりサプライズで客席に降りてファンと近距離で楽しんでいた。
インジュンがとびっきりの笑顔で「十分盛り上がってきたんですけど、これから最後までは盛り上がる曲だけです!」と会場を盛り上げ、ミカが「次の曲は『Love Parade』」と曲紹介。ヒョンミンも「一緒に歌ってください!」とファンを盛り上げていた。ファンの揃った掛け声が響く「Love Parade」、メンバーの揃ったポップダンスで魅せる「Jumping」、カラムがおしりを可愛らしく振って始まったラスト曲「Friends」では、ミカが寝転んで歌い、その上にインジュンとジェイがまたがるなど、自由に楽しむメンバーに客席を詰めつくしたファンからも大きな歓声が飛んだ。
「ありがとうございました!」を深く一礼した後、ヒョンミンがスキップをしながら退場するなど、最高の盛り上がりを見せたライブ。別れを惜しむファンの熱いアンコールにこたえ、メンバー再登場。最後に「イエロ」、「忘れない」を披露した。
ライブ終了後も、ハイタッチ会・バックステージツアー・プレゼントFor You会とファンとの触れ合いを大切にしている大国男児らしい魅力的な企画が続き、ファンにとって大満足の今回のライブ。
日本のファンからの大歓声で、韓国カムバックに弾みをつけるに違いない。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
大国男児マネジメント会社 Marvel公式HP:http://marvel-ent.com/
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