「コラム」映画『新聞記者』で主役を演じたシム・ウンギョンの演技は?

『新聞記者』は6月28日から全国で公開されたが、第1週に興行収入ランキングでトップ10入りを果たし、予想以上の観客動員を記録している。この映画で主役に扮しているのがシム・ウンギョンである。

チャレンジ精神が旺盛
政権の裏工作をノンフィクションのようなタッチで描いた映画『新聞記者』。最近の日本では政治に切り込んだ本格的な社会派作品はなかったが、この映画は現状を打破する意欲作となった。
その作品で日本人記者として堂々たる主役を演じているのが、日本語がネイティブの言語ではない韓国人女優のシム・ウンギョンだ。
このキャスティングには驚かされた。
同時に、韓国でも大きな実績があるシム・ウンギョンが「よくこの役を引き受けたなあ」と感心する。
当の本人はこう語っている。
「俳優は、いろいろな作品に挑戦することが大切」
「自分の人生でもたくさんの経験を積みたい」
この言葉を聞いているだけで、チャレンジ精神が旺盛であることがわかる。
そんなシム・ウンギョンについて振り返ると、すぐに浮かんでくるのが子役時代の印象的な演技の数々だ。

たとえば、『春のワルツ』(2006年)、『ファン・ジニ』(2006年)、『太王四神記』(2007年)……。どれも日本でよく知られる韓国ドラマの話題作だ。こうしたドラマでヒロインの子供時代を演じていたのがシム・ウンギョンだった。
当時の印象は「天真爛漫な女の子」。どの役を演じても、自然な明るさが滲み出てくる。しかも、演技が本当に達者だった。
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2019.07.04