新兵訓練の試金石
次に、正確な銃の撃ち方を学ぶ。25メートル先のマトに正確に当てるための訓練を徹底的に行なうのである。
その後、遊撃訓練が何度も実施される。
これは、地面に這いつくばったうえで、障害物を乗り越えながら移動して、仮想の敵を見つけたら、うつ伏せになった状態で銃を構えて撃つ……という訓練だ。
慣れるまで大変な苦労がある。筋肉痛もひどい。しかし、ここを乗り切らないと、新兵訓練は終わらない。みんな必死である。
さらに、テントを張って宿泊する野営訓練が行なわれる。ここでは、素早くテントを張ったり畳んだりすることを覚えていく。
最後の段階で行なわれるのが行軍だ。たとえば、20キログラムのザックを背負って20~30キロメートルを早足で歩いていく。
通常の歩行よりも速い時速4・5キロで歩かなければならない。戦時中に前線へ早く駆けつけるという意味でも、素早い歩行が義務付けられている。
まさに、新兵訓練の試金石とも言える。みんなと歩調を合わせてこの訓練を乗り越えないと、その先には進めない。
逆に言えば、これをやり遂げることによって、ほぼ新兵訓練が終わる。つまり、最後の関門なのだ。
新兵たちは歯をくいしばって行軍をやりとげる。
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