2PMのテギョンは、2019年4月2日に兵務庁から「模範兵士」としての感謝状を贈られている。そのテギョンの除隊日は、本来なら2019年6月3日だったのだが、2018年10月から実施されている兵役期間短縮によって、除隊が18日早くなって2019年5月16日になっている。
社会復帰のための準備
4月14日の段階では、テギョンは除隊までほぼ1カ月となった。
この1カ月をテギョンはどう過ごすのだろうか。
一般的に言って、現役兵として陸軍で兵役を全うする場合、階級は二等兵→一等兵→上等兵→兵長と昇級していく。実際には、兵役の最後の4カ月が兵長になる。これは、兵役履行者の最高の階級である。
兵長になると、実は時間的にかなり余裕ができる。実務的なことは、上等兵以下がみんなやってくれるからだ。
そういうわけで、兵長がすべきことは、上等兵以下をきちんと管理することなのである。これは、難しいことではない。いわば、部下を温かく見守るということが、兵長の一番の役割なのだ。
除隊まで残り1カ月になると、通常は社会復帰のための準備に時間を費やすことになる。まずは、除隊に向けて軍隊で支給された服や物品を整理することが欠かせないし、同時に、社会に出たときに備えて世の中の変化に対応しておく必要がある。
韓国社会の変化は激しい。軍隊に2年近くいると、浦島太郎とまでは言わないが、世間の変化に疎くなっている部分がある。最近の変化に対応できないと、除隊後に大きく戸惑うことになるのだ。
そういうことがないように、除隊前の1カ月で世の中の変化を見極め、そのために必要な知識を身につけて情報を得ていく。そうした時間を持つことは、軍隊の中でも十分に許容されている。
(ページ2に続く)