◆撮影終了したら、すぐに役から抜け出せるタイプですか?ある程度は引きずってしまうタイプですか?
ヨン・ウジン:作品によって異なりますが、「法廷プリンス -イ判サ判-」の場合は、僕の演じた役柄に対してたくさん悩んで準備をしました。だから、終わってからは逆にスッキリして本来の姿にすぐ戻ることができました。作品から抜け出す頃、演技に対して悩んでいた時期だったのですが、悩んでいたからこそ役柄から自然と抜け出せたんだと思います。僕は出演した作品全てにおいて、早く抜け出そうとするタイプなんです。引きずるとしても、そんなに長くはありません。それから、今までドラマ出演後にブランクをあけずに次回作に出演していたので、作品の後遺症などはあまりなかったですね。
◆本作の見所を教えてください。
ヨン・ウジン:感情の起伏が激しいドラマではなく、僕たちが普段見ることのできない判事の人生と悩みや挫折、そして欲望などが詰まっているドラマです。隣で判事の人生をそっとのぞいているような感じです。ドラマに出てくる全キャラクターが社会の正義について悩み、それに立ち向かって争うので、見届けていく視聴者の立場からも、自分にとっての正義とは何なのか、そういったテーマについて考えさせてくれるドラマだと思います。
◆日本のドラマや映画は見ますか?(好きな日本のドラマや映画はありますか?)
ヨン・ウジン:よく見ますよ。僕の持っている感性と合うんだと思います。以前から、日本の恋愛映画が大好きです。僕の感性を刺激してくれるドラマなどを見ていましたが、映画のほうが好きな気がします。最近も是枝裕和監督の作品を見ていたんですが、その時は是枝監督の作品だと知らなかったんです。今回カンヌ映画祭で受賞されて、監督のフィルモグラフィーを検索したら僕が見てきた作品だったんです。素晴らしい作品がたくさんあるので、よく見ています。僕は『そして父になる』を複雑な気持ちで見ました。『万引き家族』はまだ観ていませんが、すごく良いと聞いているので見たいですね。
◆度々日本にいらっしゃっていますが、日本に来たら必ず食べたくなる日本食はありますか?
ヨン・ウジン:以前からラーメンマニアだと話していたんですが、健康のためにも前回の日本でのファンミーティングの時は蕎麦屋さんに行ってきました。その蕎麦がとても美味しかったです。それ以降は韓国でもたまに食べたりしましたが、日本で食べた蕎麦は香りが最高でした。今回は、蕎麦屋さんを中心に計画を立ててみようと思います。日本の料理はあっさりしてて好きです。日本に行くたびに、家族や知人へのお土産を買いに行くことが多かったですが、今回は自分のためにもショッピングしてみようと思っています。東京へよく行く人たちから情報を集めているんです。
★今後挑戦したい役はありますか?
ヨン・ウジン:常にやりたいことが多くて、そのつど考えていることも少しずつ違うので、漠然としたイメージを持っているだけでどんな役を演じたいというのは正直ありません。韓国の映画やドラマの環境やシステムも少しずつ良い方向へ変わっているじゃないですか。その流れで、一体僕は演技者として人間として、どう残っていけるかを最近考えています。近頃は撮影時間もタイトになりましたし、遅くまで撮影するのではなく、制作費が少しオーバーしても正確な撮影を行い、その日に終わらせようとしています。また、演技も集約的にエネルギーを使ったほうが効果的に引き出すことができるので、ある一定の役を演じてみたいと思ってしまうと、逆に変な方向へ向かってしまうような気がします。常に、周りの環境と妥協しながら演技的にも成長した俳優になれるように心がけています。
◆日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
ヨン・ウジン:日本のファンの皆さん、こんにちは。ドラマ「法廷プリンス -イ判サ判-」で今回ご挨拶することになりました。以前からずっとお話していましたが、、作品を通じて、DVDの発売と共に皆さんにお会いできることは、とても有難いことだと思います。僕の好きな演技を通じて皆さんとお会いできるということに対する感謝、そして皆さんが応援してくださっているという有難い気持ちを僕の心の中でも常に大事にしています。これからも、素晴らしい演技で皆さんに恩返しできるように頑張ります。くれぐれもお体にお気をつけて、次回もがっかりさせないように僕だけの武器を持って皆さんにご挨拶したいと思います。「法廷プリンス -イ判サ判-」たくさんの応援をお願いします。
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