根強いファン層に支えられて
第3次韓流ブームは今が真っ盛りだ。
日韓関係は政治的に悪化して、世論調査で「韓国が嫌い」と答える日本人は増えたのだが、「韓国が好き」という人は減っていない。これが心強い。政治に関係なく、若い人たちは情熱的なカルチャーとして韓流を楽しんでいる。
今や韓流は「ブーム」ではなく、日本の大衆文化の中で「ジャンル」として定着してきたと言える。
「ブーム」なら一過性なのだが、「ジャンル」となれば根強い人が支えていて、そう簡単に衰退することはない。そういう意味で「第3次」を支えているファン層は固い。
そんな中で、2019年にはBTS、TWICE、IZ*ONEなどのさらなる活躍が期待される。特に、TWICEとIZ*ONEは日韓ポップスの広がりを感じさせるグループで、今後も日本での多面的な活動が予定されている。
間違いなく、韓流はエネルギッシュに動いている。
K-POPでは次々と新しいスターグループが誕生しているし、ドラマの分野でも企画力に優れた作品が放送されている。
今後もしばらくは韓流が日本を熱くする。そういう意味で、「第3次」の人気は2019年も持続していくだろう。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/
康熙奉(カン・ヒボン)著『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(実業之日本社)
康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。