現在は第3次韓流ブームだと言われる。『冬のソナタ』の放送から始まった2003年頃からの人気が第1次、東方神起と少女時代とKARAが目立った2011年頃のK-POPのブームが第2次、そして、BTS(防弾少年団)を初めとする新世代のグループが人気を得ている現在が第3次というわけだ。この第3次の人気はいつまで続くだろうか。
逆風が順風に変わった
日本に韓流が定着してから16年が経つ。ドラマ『冬のソナタ』の大ヒットを契機に日本でも韓流ファンがとても増え、ドラマやK-POPの分野で韓流スターの活躍が目立った。
新大久保には、韓国のおいしい料理を食べて韓流グッズを求めるファンが大勢駆けつけて、その人気は社会現象にもなった。
そんな韓流ブームが絶好調のときに冷や水を浴びせたのが、2012年8月の李明博(イ・ミョンバク)大統領(当時)だった。
彼は竹島(韓国名は独島〔トクト〕)に上陸して日本側を極端に刺激した。その結果、日本で嫌韓の雰囲気が起こり、それは韓流にとっても逆風となってしまった。
それが影響して紅白歌合戦でもK-POPの出番がなくなり、新大久保を訪れる人も減ってしまった。韓流にとっては冬の時代が続いたのだが、逆風を順風に変えたのが、BTSやTWICEなどの活躍だった。
さらに、新大久保ではチーズタッカルビや韓国風ホットドッグが大人気となり、再び大勢の人たちがコリアンタウンを埋めつくすようになった。さらには、原宿の竹下通りにまで韓流関連のショップができた。
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