超人気脚本家のキム・ウンスクが長く温めていた企画としてドラマ化された『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』。コン・ユが高麗時代から900年以上も生き続けている驚異の人物を演じているのだが、ドラマでは神秘の世界が存分に展開されていた。その世界は、今までに想像したことがないものだった(2018年6月15日に『ロコレ』に掲載された記事を再掲載しています)。
奇想天外の世界
数年前の韓国ドラマでは、時代を超えてタイムスリップするという設定の作品が多かった。現代人が過去の一時期にタイムスリップしたり、過去の人物が現代に甦ったり……。一種のブームのように、タイムマシン的なドラマが作られた。
さすがに食傷気味になったと思っていたら、今度は度肝を抜かれるような異質のドラマが制作された。それが『トッケビ』だった。
この『トッケビ』の場合は、一連のタイプスリップものとは明らかに違っている。人間が時空を超えて他の時代に移っていくのではなく、900年以上も前の人間が現代までずっと生き続けているという設定だ。
「こんな奇想天外なことをよく思いつくね」
率直にそう思うのだが、そこは脚本家のキム・ウンスクの腕が冴えわたっている。
実際、『トッケビ』が描く世界は変わりすぎている。人間が1千年近くも生きているし、ドアを一歩出れば地球の反対側にも行くことができる。
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コン・ユが主演した『トッケビ』は現代と過去が交差する珠玉の物語!
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