1月7日からtvNで放送が始まるドラマ『王になった男』にヨ・ジングが主演する。この作品は、イ・ビョンホンが主演して大ヒットした映画『王になった男』のリメイク版。果たして、ドラマは映画の人気にどこまで近づけるだろうか。
主人公になった国王は光海君
ドラマ『王になった男』のストーリーは、国王が権力闘争の渦中で道化師を影武者として宮中にひそかに入れて、自身の命を狙う勢力をたくみに排除していくというもの。
主演のヨ・ジングは国王と道化師の1人2役を担う。大先輩のイ・ビョンホンが映画で成功しているだけに、ヨ・ジングも重圧がかかるだろうが、子役時代から抜群の演技力で高く評価された彼だけに、難しい役をしっかりとこなしていくことだろう。
振り返ってみれば、韓国で2012年9月に公開された映画『王になった男』は観客動員数で1200万人を達成した。
同映画のチュ・チャンミン監督は、「映画がここまで成功した理由は?」と尋ねられても、「正直に言ってわからない」と首をかしげるだけだった。予想外の大ヒットに制作陣も驚くしかなかったようだ。
その影響は歴史上の人物の評価にも及んだ。つまり、映画で描かれた国王の15代王・光海君(クァン・ヘグン)への関心が、韓国で飛躍的に高まったのだ。
この光海君とは、どんな国王だったのか。
光海君は、14代王・宣祖(ソンジョ)の二男として1575年に生まれた。
朝鮮王朝では長男が王位を継承するのが原則だったが、兄の臨海君(イメグン)より光海君のほうが力量的に王にふさわしいと評価され、光海君は世子(セジャ/王の正式な後継者)に指名された。
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