『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』でコン・ユが演じた主人公のキム・シンは、高麗時代の武将で現代まで900年以上も生き続けている男だった。彼は主君に裏切られて、自分も死にかけた。しかし、胸に剣を刺したまま生き続けて、現代までトッケビとしてさまよい続けていた(2018年11月20日に『ロコレ』に掲載された記事を再掲載しています)。
2人の絶妙な演技
キム・シンは「トッケビの花嫁」を見つければ、その彼女に、胸に刺さった剣を抜いてもらい、やすらぎの世界に旅立つことができた。
そして、ついにウンタク(キム・ゴウン)という最適な女性を見つける。しかし、彼女に惹かれていくうちに、心境が徐々に変わっていく。このあたりの変化が、『トッケビ』の抒情的な描写に結びついていた。
さらには、キム・シンとウンタクの前に、イ・ドンウクが扮する死神が現れる。この死神は、生を終えた人を天界へ誘導する仕事をしているのだが、どこかコミカルな面があり、キム・シンとも奇妙な共同生活をするようになった。
この2人……コン・ユとイ・ドンウクが絡む場面が生き生きしていた。
物語は生死を扱ってテーマが重くなりがちなのだが、コン・ユとイ・ドンウクの絶妙な演技がドラマを重層的に彩っていた。
そのときの演技についてコン・ユもこう振り返る。
「演技をするときには、基本的にはシナリオに忠実に演じるのですが、ときどき僕の中のイタズラ心や子どもっぽい一面が出てしまうときもあります。それは特にイ・ドンウクさんと一緒にいるときに多かったと思います。でも、面白いアドリブがよく出ても、ストーリーの本筋から大きくそれてしまわないように努力しました」
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コン・ユが主演した『トッケビ』は現代と過去が交差する珠玉の物語!
『トッケビ』でコン・ユが演じるキム・シンが生まれた高麗時代とは?