「BIGBANG」のG-DRAGONや浜崎あゆみなど、大勢の人気アーティストが頭から氷水をかぶり「アイス・バケツ・チャレンジ」に挑戦する様子を収録した動画を公開している。
この「アイス・バケツ・チャレンジ」とは、「ALS」と呼ばれる難病の認知度を高めるために行われているチャリティー活動で、ことしの夏、欧米の著名人たちを中心に流行り出したもの。
日本語では「筋萎縮性側索硬化症」といい、アメリカ野球大リーグの伝説の選手ルーゲーリック氏を苦しめたことで、「ルーゲーリック病」とも呼ばれている。
「アイス・バケツ・チャレンジ」に参加を希望する者は、頭から氷水をかぶる様子を撮影した動画などをSNSに投稿し、友達や知人3名を指名する。そして、指名された者も氷水をかぶるか、100ドル(約1万円)をALS協会に寄付するという仕組みだ。氷水もかぶって、100ドルも寄付すれば更に良いとのこと。
有名人から指名される人の中にはやはり有名人が多いので、彼らがどちらの選択肢をとるかにも注目が集まっている。
海外の著名人やセレブとしては、マイクロソフトのビル・ゲイツや「Facebook」のマーク・ザッカーバーグも参加している。サッカーのデビッド・ベッカムやメッシ、歌手のブリトニー・スピアーズなどの有名人も参加して話題を集めた。
一方、韓国でも徐々にブームが広がっており、米大リーグのテキサス・レンジャーズに所属するチュ・シンス選手の他、K-POPアイドルグループの「東方神起」チャンミン、「SUPER JUNIOR」シウォン、ウニョク、ドンヘ、そして、「BEAST」ギグァン、ドゥジュン、ガールズグループ「BESTie」ヘヨン、ユジ、ダヘ、ヘリョン、俳優のチョ・インソン、イム・ジュファンらが参加している。
「BEAST」のギグァンとドゥジュンは、所属事務所のCUBEエンタテインメントの後輩である「4minute」のソヒョン、「BTOB」ウングァンを指名しながら、所属事務所の社長もルーゲーリック病を患っていると明かした。
なお、浜崎あゆみの場合は、チャレンジ終了後に、「EXILE」のHIRO、「AAA」の浦田直也、ダルビッシュ有を指名し、その後も氷水シャワーは、アーティストの間で続いている。
一方、「BIGBANG」のG-DRAGONの場合、チャレンジ終了後に3名の女性を指名したものの、その中に英語で「my dear Kiko」の表現が目立つ。「親愛なるKiko」の意味だが、日本のモデルの水原希子を指名したことだった。
現在、魅力あふれる口紅CMを含め、数本のテレビCMに出演しながら、「進撃の巨人」実写版への出演でも話題の水原希子。日本のスポーツ新聞などで、「BIGBANG」のG-DRAGONとの熱愛説が浮上している状態。カップルリングとも見える写真も各々撮られている状態で、関根麻里と韓国人歌手Kに続く日韓カップルの予感も盛り上がっているのだ。ただ、水原の国籍はアメリカらしい。
アメリカの話に戻ろう。ALS協会によれば、ことしの7月29日から8月18日の間に寄付された募金の合計額は、約16億円に達した模様。昨年の同じ時期には約1200万円だったことを考えれば、今回の氷水シャワーのチャリティー効果が伝わってくる。
過去にも、アメリカの慈善団体「リブストロング財団」ががんの患者たちを救うためのキャンペーンの一環で「黄色いブレスレット」を発売し大ヒットした時には、類似イベントが続々と立ち上がっていたが、今回も同じ現象が起きている。
「ALS」のような知名度の低い病気を支援する非営利団体や自殺防止を問いかけるプライベート集団など、様々な団体が今回の「アイス・バケツ・チャレンジ」の絶大な効果を再現しようと奇抜なアイデアを練り込んでいるようだ。
ただ、近年は、「旅客船沈没」や「旅客機墜落」や「建物崩壊」などの大惨事が頻発しているだけに、「ALS」のような珍しい病気のチャリティー活動がどこまで続くのか、疑問もある。すでに、「アイス・バケット・チャレンジ」の乱用で溺死事故や麻薬の大麻事件も発生している。
そもそも、季節や期間の問題もある。地球の北半球はそろそろ秋を迎え、「氷水かぶり」はその期限を迎える。そして、毎日3名を指名することで計算すると、21日目か22日目には、地球上の全人類が氷水シャワーに指名されることになるからだ。1+3+9+27+81+... の計算が続くと、21回目の足し算で52億を超えて、22回目で150億に達するわけだ。
参加者のみんなに、「氷水かぶり」がこの夏の良い思い出になってほしい。「BIGBANG」G-DRAGONにも。そして、水原希子にも。
WOW!korea提供