来る11/23(金・祝)~12/3(日)浅草六区 ゆめまち劇場にて上演される、オリジナル新作ミュージカル『卓球☆ウォーズ』のゲネプロが、公演前日となる11/22(木)に行われた。
この作品は、今回上演のために書下ろされたオリジナルのミュージカルで、進学率90%の都立すみれ高校が学校設立30周年の卓球大会を開催することをきっかけに、廃部同然の卓球部を立て直すために、運動神経抜群天才卓球少年、周藤天球と、幼馴染で運動音痴だが学校一の秀才、南雲卓が周囲の人々と協力しライバル校との戦いに向かっていく青春ストーリー。楽曲もオリジナルで、歌、ダンスと観る人に感動と元気を与える作品になっている。
キャストは、Wキャストで、天才卓球少年の周藤天球に、K-POPグループCROSS GENEのボーカル、キム・ヨンソクと、2.5次元舞台やミュージカルで人気を博す星乃勇太、学校一の秀才、南雲卓に、卓越した日本語で舞台、ミュージカルに多数出演中のインジュンとMYNAMEのボーカル、チェジンが出演します。また、卓球部のマネージャー井村穂香役で、元PASSPO☆の増井みおと平成琴姫出身のかとう唯がヒロインとして華を添えます。
ゲネプロが始まると、廃部同然に追い込まれているすみれ高校の卓球部を立て直す為に、校長自らが学校設立30周年の卓球大会を開催する事を宣言する。
天才卓球少年の周藤天球は、かつてライバルに負けた事と大学受験への準備を理由に卓球はもうやらないと決めていたが、卓球部立て直しの為にも幼馴染の南雲卓と卓球部員たちが必死に説得する。口では勉強に専念したいと言っていても、本当はまだ卓球を好きなままの自分の気持ちに気付く天球。
やっとのことで卓球部に入部した矢先、その卓球大会には昔天球が負けたライバルも出場することになり、リベンジを果たすべく毎日練習を重ねていく。大会に向けて練習していく中で、自分の周りとの人間関係や家の事情で悩む、高校生らしい思春期ならではの複雑な感情もいたるところで描かれている。
部活の仲間や校長先生など、周囲の人々に支えられながら大会当日を迎え、2人は順調に勝ち進んでいく。試合のシーンでは、見ているこちらも思わず手に汗を握ってしまうシーンの連続だった。
この日1回目のゲネプロでは、インジュンはユーモアある表情を見せながら天球を温かく支えるパートナーで学力トップの南雲卓を演じ、星乃勇太は長身を生かしてキレのあるパフォーマンスを見せた。また2回目のゲネプロでは、チェジンは頭のいい役らしく、難しい数学の計算式も流暢に説明する姿を披露し、キム・ヨンソクはアクロバティックな動きも見せ、存在感をアピールした。
昨日初日を迎えたミュージカル「卓球☆ウォーズ」は、まさに青春の体験を思い出すことができるはつらつとしたエネルギーで、誰もが感動と元気をもらえるミュージカルになっている。天球とライバルとの長年の因縁の対決の結果も、ぜひ劇場に来て見ていただきたい。
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