『Burn the Stage : the Movie』はBTSが世界の19都市を回った2017年のワールドツアーに密着したドキュメンタリー映画だ。彼らの生き生きとしたステージとオフがアクティブに映し出されていた。
真に迫ったドキュメント
超人気グループのステージとオフを記録したドキュメンタリー映画は、今までも数多く制作されているが、この『Burn the Stage : the Movie』はその中でも特に臨場感が強く出ている。同時に、7人の若者の一途さと情熱が絶妙に描かれている。
映画の骨格は、世界19都市を回った2017年のワールドツアー。カメラがBTSと共にソウル、チリ、ブラジル、アメリカ、タイ、日本、台湾、オーストラリアなどを回っていく。
見ていてハラハラするのが、動きの激しいダンスを披露する彼らの疲労困憊ぶりだ。メンバーによっては、果たしてこのまま続けられるのかと心配になる。
しかし、誰もが他のメンバーを気遣いながら、自らの矜持を奮い立たせている。もちろん、そこまで彼らを励ましているのが、熱狂的なファンの存在だ。
リハーサルを終えてガランとした無観客の大会場が、一瞬にして、無数のライトに照らされた歓喜の空間となる。このあたりの対比は、映画館の大きなスクリーンで見ると迫力満点だ。
そのステージで躍動感あふれるダンスと歌を披露するBTS。無事にステージが終わった後の安堵の表情には、見ているこちらも心が癒される。
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