8月3日、4日にサマー・フェスティバル<ZIKZIN fes.>(「チッチン」=韓国語で「直進」)を大阪インテックスで大盛況を博した勢いに乗って、TEAM HでのSUMMER SONIC 2013(サマソニ)参戦を経たチャン・グンソクが、ついに東京・幕張メッセを完全制覇した。立秋も名ばかりの暑い東京で8月24日と25日の二日間にわたって、チャン・グンソクは新たな旋風を巻き起こした。
<ZIKZIN fes.>の幕張会場では、大阪同様にエキスポスペースが設けられた。映像・写真展示、グッズ販売、フードエリア、そしてチャン・グンソクにちなんだ参加型パビリオンなど、ライブ公演のみならず、ぞくぞくと押し寄せるうなぎ(ファンの愛称)たちが一日中“チャン・グンソク・ワールド”にどっぷり浸りきることができる“五感満足フェスティバル”。
公演会場も大阪会場でチャン・グンソクを見たくても、よく見えなかったファンの声をすばやくキャッチして、ステージ構成を考慮。チャン・グンソクは客席の中を通って、ファンの目の前を通過して移動する。よりバージョンアップしたアイディアが施され、プロのパフォーマーとしてのみならず、些細な部分も改善を試みる企画、構成、推進力といった総合的プロデュースセンスも随所に感じさせた。
そして、うなぎたちの期待を裏切らないチャン・グンソクの“熱い×無限大”のステージが幕を開けた!
会場が割れんばかりの歓声を一身に受けて、黒のノースリーブ・ブラウスに白のネクタイ、赤いパンツ姿でキュートに登場。チャン・グンソクのスペシャルショー
は、5月に発売したセカンドアルバムのタイトル曲 「Nature boy」からスタート。
すでにオープニングナンバーから会場は最高の盛り上がりを見せ、「Poison」と続けて2曲をパワフルに披露し、ファンの心を掴んだ。
続くトークでは、ファンと一緒に楽しみながら遊ぶにはどうしたらいいかと、3年がかりで練り上げた自作のフェスティバル企画について丁寧に語った。
前回の大阪でのフェスティバルに話題を及ばせ、準備した様々なブースについて「エキスポとか…写真とか、そしてトイレとか(笑)」とドッと笑いを誘い、「やはり、一番みんなが並んだ列が長かったのは、トイレだったので」と続けて、大爆笑。チャン・グンソクは幕張でもチェックしたかのように、ファンも見られたと言わんばかりの笑いの渦に、これまでのファンとの交流の深さとファンを思う彼が全力投球で走ってきた実績を垣間見るひとときとなった。
また、ファンによろこんでもらうために常に新しいアイディアを考えていると、自分自身にチャレンジする最高の愛情も見せ、「来年は何をやらなければいけないかなと、ずっと考えているんですけど」と関心を引き寄せて、「今は何も無いんです」と、落ちをつけファンを笑わせた。
次に「Eden」「Love Is Black Hole」「Always Close To You」と続けて3曲を、テンポと迫力をどんどん加えて熱唱、客席を一気に盛り上げた。
「エキスポは楽しかったですか?」と、公演前に自身が見てまわった内容でトークを再開。エキスポ会場の入り口から、出口までひらがなとカタカナでいろいろなメッセージを書き込んだことを知らせ、「探すと夢中になるよ」と。直接書きながら「誰か気がつく人がいるかな?」などと思ったことなど客席と笑いと会話のキャッチボールを楽しみながら、「8月4日王子様の誕生日だったので」と記憶に残る誕生日を祝ってもらった感謝の気持ちを伝え、東京での今回のステージも同様に記憶に残るだろうと語り「Bye Bye Bye」へとつないだ。
続けて「Stay」「My Precious」とバラードをしっとりと聴かせた。曲と曲の間で観客が「ステキ」と叫ぶチャン・グンソクのバラードは、ハリのある歌声に甘い蜜をトッピングして彼が目指す“未来のチャン・グンソク”の姿を思い描かせてくれるに不足の無い圧倒的な存在感としてファン一人ひとりの心に強く、優しく、そして深くしみ込んで行く。
「モッチダ(韓国語でカッコイイ)」「グンちゃん」「カッコイイ」などと、ファンの熱気のボルテージも最高潮に。
「後ろの人もよく見えるでしょ?」と、気遣うチャン・グンソクが語りながらセカンドステージへと移動。ここで観客の中を通って向かうというサプラズに、マイクで語る声もかき消されるほどの歓声が鳴り響き続け会場はどよめきのルツボ。ピアノのイントロが和音を重ねていくと同時に、ざわめきを押し沈め、「RAIN」を少し歌いかけて、またトークが再開。
鼻歌を歌うような場面も・・・バンドマスターはじめ、バンドのメンバー紹介を簡単にはさんで映像が流れ、再度ピアノのイントロで始まる「RAIN」を凛とした切なさで熱唱。エンディングを歌う前に、大歓声を受けて一休み。大きくため息をついた後、ファンに歌詞の「明日もあさっても…」の部分を歌ってもらうことに、音が外れたり歌詞が分からなくなったりの楽しいハプニング続出で会場は終始笑いが絶えず、歌えた10歳の女の子にはハグ、大人には投げキッスを唇にタッチするプレゼントで、さらに客席をヒートアップさせた。
最後はチャン・グンソクが「RAIN」のエンディングを歌って会場も声を合わせる大合唱となって曲を締めくくった。
メインステージに戻って、セカンドアルバムを作っているときに与えられた曲「Save Me」について、人は家族もいるし友達もいるけれど、それでも寂しい時、誰かに救いを求めたい時に「僕がこの曲を歌いながら、僕が助けてあげるよ」と熱く説明。また、「Turn off」は、「同じように、緊張やストレスがあるとき、頭の休み時間を作りましょうというメッセージがあります」と伝えて「Turn off」から続けて2曲を披露した。
「次に最後の曲です」とチャン・グンソクが言うと、会場は一斉に「エーッ!?」と返し、時間が経つのを忘れて酔いしれたひとときを名残惜しむ。
「人生は映画と似ている。同じじゃないか」と、ラスト曲について噛みしめるように語り始めた。「世界で一番信じられるのは自分自身」と子役当時から活躍して生きてきた彼が、寂しい時に、休みたい時にファンからのプレゼントや応援があって癒されてきたことや、スポットライトを浴びてきた彼の後姿、その影を支えてくれたファンに対して「自分だけを信じてきた僕が心を少しずつ開いて、今はうなぎの方たちを信じているかなと思います」と、彼の飾らない言葉で自分以外に信じられる世界が広がったという、ファンに対する感謝の思いを込めた胸の内を告白し、大きな声援と最高の拍手が送られた。
さらに「僕が信じて、みんなが信じて“オレたち”がみんなで作る公演だと思います。もっとキラキラ明るくなるから、これからも一緒にいてください」と熱いメッセージで結んで「Like A Movie」を熱唱、一旦ステージを終了した。
最終曲への拍手がそのままアンコールの手拍子になってチャン・グンソクコールが加わり、会場の熱気は冷めるどころかさらにヒートアップ。コールに応え青のレザージャケット姿で、再登場し、エキサイティングなパフォーマンスで、日本でのデビュー曲「Let Me Cry」をパワフルに歌い上げた。
「8月、もう夏の終わりですよね。もうすぐ9月になれば秋になって。今年の夏はここが一番暑い」そして「踊る曲好き?おばちゃんは揺れるだけで、足気をつけて」と優しさとジョークを込めたトークで大爆笑の嵐で「 Indian Summer」を熱唱。最高のノリで歌って踊って、「みんな、ありがとう」と感謝の気持ちを叫んだ。
途中ハート型のカードと銀テープなども飛ばし、最後の最後までエネルギッシュでパワー炸裂のステージは熱い思いを残し幕を閉じた。
夜にはTEAM Hとしてライブ・パフォーマンスを実施し、1日に2ステージをこなしたチャン・グンソクは2日間でおよそ40,000人を動員した。
ファンへの限りない思いやりをビッシリ詰め込んで、日本の真夏を直進し駆け抜けたチャン・グンソク。今度はどんな姿で、どんなステージでファンを虜にしてくれるのだろう。無限大の可能性に挑み続けるチャン・グンソクが最高に輝いた2013年の夏が今、熱い余韻を残して終わりを告げようとしている。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
ZIKZIN ZEPP LIVE TOUR NATURE BOY
ツアー詳細ページ:http://www.jang-keunsuk.jp/zikzinlive/