2019年3月10日、平成最後を飾る特別公演として衝撃の話題作・オペラ「ザ・ラストクイーン朝鮮王朝最後の皇太子妃」が大阪で初上演される。
オペラの主人公は李方子(りまさこ)。日本の皇族に生まれ、のちの昭和天皇のお妃候補とも言われたが、五百年続いた朝鮮王朝最後の皇太子・李垠の元へ嫁いだ。歴史のうねりの中で激動の人生を歩んだが、晩年は韓国で福祉活動に身を捧げた。死去した時は王様に劣らぬ葬列で見送られ、今でも 「韓国の母」として知られている。
オペラの企画制作は、世界の舞台で活躍する在日コリアン二世のオペラ歌手・田月仙(チョン・ウォルソン)。日本、韓国、北朝鮮の三カ国の首脳の前で独唱した唯一の歌手であり、歌で日本と朝鮮半島をつないできた第一人者。2015年には「外務大臣表彰」も受賞した。(2ページに続く)