原作で木村拓哉が演じた片瀬涼は、危険でミステリアスな人物だ。覚悟さえすれば周りのすべての女性たちを自分の味方にする。またその女性たちが彼を愛してしまうほどの致命的な魅力の持ち主でありながら、一言で言い表しにくい人物でもある。傷を秘めているぶんミステリアスで暗い雰囲気がキャラクター全体に漂っている。

木村拓哉は、片瀬亮を演じながら独自の魅力を十分に発揮した。冷たく暗い雰囲気で、そうでありながら女性の心理を完ぺきに把握する魅力的で悪い男のキャラクターだ。重みのある演技と木村拓哉の独特な魅力と出会った片瀬亮は、相変わらず強烈な印象を残しているキャラクターのひとつに数えられている。

ソ・イングクは、放送前にも原作との比較について「木村拓哉とは違います」と自分なりのキャラクターを作ると自信を見せていた。もちろん２回の放送だけで完ぺきに原作の陰から抜け出して100%ソ・イングクだけのキャラクターが誕生したとは言い切れないが、原作の片瀬亮よりは暗くて重たい雰囲気を減らした新しい魅力のキム・ムヨンを作っているという評価だ。主人公たちの運命に対するストーリーが本格的に展開されていく中で、ソ・イングクの魅力で作り上げられる比較できないキャラクターの誕生を期待してみたい。

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