映画「暗数殺人」、モチーフ事件の別の被害者遺族は上映を応援「世の中に出るべき映画だ」

 

こんにちは。私は映画「暗数殺人」でモチーフとなった事件の被害者の息子です。映画を取り巻く様々な状況を見て、残念な気持ちで文章を書きます。先に明らかになった他の遺族の方々の気持ちを心より理解しています。

私がこの文章を作成する理由は一つです。この映画は世の中に出るべきだからです。

2012年に(情報番組)「それが知りたい」に出演する時も同じ気持ちでした。再び母の被害事実について述べるということ自体が大きな傷でした。しかし勇気を出して撮影に臨んだ理由は一つでした。誰も目にしない事件に注目し、明らかにしてくださった刑事さんや同じ方々が世に知られることを望んだからです。だからまだ解決されていない事件に警察や社会が関心を持って支援するべきだと思っています。

私は母子家庭で育ちました。高校2年生だった2003年6月に母が失踪し、2010年になって母に会いました。高校2年生に母を失ってから、私が見た大韓民国は生きるのがとても大変な国でした。この文章を書くにあたって、一番大きな勇気を出すことになった点がその部分でした。

現在、私は3歳の娘を持つ一家の主です。娘がこれから生きていく世の中は、私が生きてきた世の中よりもう少し良くなり、改善されていたらと思います。私は残された被害者遺族たちが再び悲しみを乗り越えて世に復帰できるよう、社会が関心を持ってくれることを願っています。私のような被害者を減らす方法は社会の関心です。

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2018.09.27