小憎らしいキャラクターにもなりうるチャ・ハギョンは、賢く憎まれずにたっぷり愛情を注がれた。撮影現場ではもちろん、視聴者からだ。
20日に放送終了したtvNドラマ「知ってるワイフ」で、高スペックながら唐突でどこか見掛け倒しなキム・ファンを演じたエン(VIXX)の話だ。
放送終了の翌日、ソウル市内のカフェで、「VIXX」のエンではなく新人俳優チャ・ハギョンにインタビューをした。ハードな撮影スケジュールに、前日の打ち上げまでこなして疲れているはずだが、「作品とキャラクターについて思い切り僕の話をできる場が多くなかったので、こういった席はいつもうれしい」と言って笑った。
●打ち上げで先輩に褒められて泣いた
チャ・ハギョンは劇中、チソン演じる主人公ジュヒョクとハン・ジミン演じるウジンが通う銀行の新入社員キム・ファンを演じた。オーディションを受け、堂々とつかんだ役。自分の性格と正反対で、楽しむことや華やかさを好むキム・ファンだが、だからこそチャ・ハギョンは悩みながらキャラクターを完成させていった。
「すごくプレッシャーを感じながら演じました。僕にはとても難しい役でした。台本をA4用紙にして持ち歩きながら分析しました。だけど自分の演技に疑問ばかりでした。キム・ファンが憎らしく見えたらどうしようかと心配もしました。キム・ファン1からキム・ファン5までいろんなバージョンを準備して現場で先輩たちに合わせていきました。ものすごく配慮してくださったおかげです。これからこういう方々にまた会えるのかなと思うほどでした。」
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