30代を飾る作品
今は収穫している時期……それがコン・ユの実感なのだ。
彼は努力を重ねて演技力を磨き、現在に至っている。そういう意味では、「種をまき、水を与える」という時間がとても長かった。
その末に、今の成功を勝ち取った。コン・ユが「収穫の時期」と語るのも、自然に受け止められる。
それでも彼は「傲慢にならず、いつも謙虚でいたいと努めています」と付け加えることを忘れない。まさに「初心、忘れるべからず」といった心境なのだろう。
「20代の頃より少し余裕ができた30代を飾る作品として、『トッケビ』はずっと心に残る作品だと思います」
そう語って、コン・ユは『トッケビ』に対する特別な愛着を表現した。
1979年生まれの彼は、来年40歳になるが、果たして40代にはどんな作品で私たちを楽しませてくれるのか。
「黄金の40代」になることを期待したい。
文=康 熙奉(カン ヒボン)