「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.35「『トッケビ』の名セリフ」

コン・ユが主演した『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』は、韓国だけでなく日本でも根強い人気を誇っている。出演陣はもちろんだが、脚本も本当に良かった。その中で、特に心に残っている名セリフとは?

何度目の人生?

900年以上も前の武将が胸に剣を刺したまま現代をさまよっている……という設定の『トッケビ』。奇想天外な話なので嘘っぽくてドラマに入り込めないのでは、と思って見始めたら、すっかり魅せられてしまった。
脚本が本当によくできている。実力派のキム・ウンスク作家の力量を改めて再認識した次第だ。
ドラマの中には名セリフが多いが、いつまでも心に残っているのは次のものだ。

「人間は生まれ変わって四度の人生を経験する。一度目で種をまき、二度目で水を与え、三度目で収穫し、四度目で食べる」
要するに、生まれ変わることに意味があり、それぞれの人生が繋がっているということなのだろう。
コン・ユは「今は何度目の人生を歩んでいますか?」と質問されて、「収穫している時期なんだと思います」と答えている。

(2ページに続く)

2018.09.01