「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.30「兵役免除の公平性」

健康状態や境遇などによって兵役が免除される割合は、兵役義務者の中の5%前後である。それに加えて、特別な才能によって兵役が免除される場合がある。スポーツや芸術で特筆すべき成績を挙げたときだ。しかし、残念ながら、大衆芸能はその対象外になっているのだが……。

 

大衆芸能の場合

スポーツや芸術の分野では、どんな成績なら兵役免除になるのだろうか。
スポーツなら、オリンピックで3位以上、アジア大会で1位なら兵役免除になる。他に、FIFAワールドカップのベスト4、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のベスト4などで兵役免除になった例があった。
芸術の分野なら、兵務庁が指定する内外のコンクールで1位ないし2位になると兵役免除になるケースがある。
たとえば、ピアノやバイオリンなどのクラシック音楽や、舞踊や国楽といった伝統芸能が対象になっている。

しかし、大衆芸能は、はずされている。
つまり、韓流スターはどんなに世界的に活躍しても、兵役免除の対象にはならないのである。
果たして、これは公平と言えるのだろうか。
防弾少年団の活躍は、もはやオリンピックの金メダル級と言っても決して過言ではないのだが……。

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2018.07.31