配属先は役所が多い
社会服務要員も立派な兵役である。とかく、芸能人が社会服務要員になると、ネット上で批判的な声も集まるが、それは偏った意見と言わざるをえない。社会服務要員は兵役の義務と社会活動の補助を同時に行なえる堂々たる存在なのである。
なお、社会服務要員は2013年までは公益勤務要員と呼ばれていた。今でも、その名称で呼ぶ人がいて混乱することがあるが、現在では社会服務要員のほうが正式名称になっている。
そして、社会服務要員は、国家機関、地方自治体、公共団体、社会福祉施設などで公益目的の業務を担当することになる。
配属先として一番多いのは役所である。そこで、他の公務員と同じような仕事をこなすことで兵役の遂行になる。
勤務形態は他の職員と同じ。自宅から通い、決められた勤務時間に業務をこなしていく。給料に関しては、役所の職員とはまったく別で、現役兵として軍務をしている兵役対象者と同じ金額が支給される。(ページ3に続く)