最も成長が著しい時期
『コーヒープリンス1号店』からほぼ10年。コン・ユが満を持して主演したドラマが『トッケビ』だった。
俳優にとって、10年というのは自分を大いに変貌させるのに十分すぎる歳月だろう。ましてや、コン・ユは20代後半から30代後半になった。男の人生にとって、最も成長が著しい時期を経てきたのだ。
そんなコン・ユの演技も必然的に変化した。特に、900年以上も生きてきたというキム・シンの宿命を表現するときの彼の演技は真に迫っていた。
ただし、『コーヒープリンス1号店』と『トッケビ』を比べると、相手役がユン・ウネからキム・ゴウンに変わっているが、2人の女優が持つイメージには共通点がある。ボーイッシュでエキゾチックで芸達者ということだ。
そういうタイプの女優と共演するとき、コン・ユは深刻ぶらずに自分をありのままに出して演技していた。(ページ4に続く)