「コラム」黄金の10年を経たコン・ユ!『コーヒー』から『トッケビ』への道

本当の兄のように
コン・ユが話を続ける。
「それ以前のドラマではそんなドキドキを感じたことがなかったので面白かったです。その他では、運転しながらウンチャンの電話を切った後、子供のように泣くシーンがあるのですが、2、3回テイクを繰り返すうちに涙があふれてきました。そのときは、『これ以上できません』と監督に言うほど力が抜けてしまいました。自然に涙があふれてきたんです。6年間演技をしてきて初めての経験でした」

この言葉を聞いていると、コン・ユがいかに全身全霊でハンギョルに成りきっていたかがわかる。しかし、監督に『できません』と言ってしまうほど未熟な面も残っていた。
当時、韓国のドラマ界で抜群のヒットメーカーとなっていたユン・ウネは、共演のコン・ユについてこう語っていた。
「コン・ユさんには、ヘッドロックをかけられたり、つつかれたり、ちょっかいを出されたり……。私が少しでも女性らしく行動すると、『やめとけよ。女みたいだぞ』と言われてしまいました」
ユン・ウネが語るように、撮影現場でコン・ユは本当の兄のようにふるまっていた。(ページ3に続く)

2018.06.07