7月22日午後、ソウル・瑞草洞、芸術の殿堂オペラ劇場にてミュージカル「ドラキュラ」のプレスコールが行われ、「JYJ」キム・ジュンスが主人公ドラキュラ伯爵を熱演し、話題を呼んでいる。
ミュージカル「ドラキュラ」は、アイルランドの作家ブラム・ストーカーの同名小説を舞台に移したもので、千年もの間、1人の女性だけを愛したドラキュラ伯爵の魅惑的な愛の物語を描く作品。
2001年、米国サンディアゴで初演され2004年ニューヨーク・ブロードウェイに進出した後、スウェーデンやオーストリア、英国、カナダ、日本などで公演された本作。
韓国初演公演となる同ミュージカルは国内で高い認知度を持つ作曲家フランク・ワイルドホーン、演出デイヴィッド・スワン、プロデューサーシン・チュンスなどヒットミュージカル「ジキル&ハイド」制作チームがほぼそのまま再び参加。「ジキル&ハイド」の名声とヒットを継ぐ作品が誕生するのか注目される。
ブロードウェイミュージカル「ドラキュラ」の主人公ドラキュラ伯爵役には、韓国ミュージカル界のトップクラスの俳優に選ばれるリュ・ジョンハンと、「JYJ」のジュンスがダブルキャスティングされ、またドラキュラ伯爵と運命的な愛を交わす女性のミナ役はミュージカル界を代表するディーバ、チョ・ジョンウンとチョン・ソンアが交互に演じる。
ジュンスのレッドヘアと青白い肌が、怖さとセクシーな魅力を同時に放っており、視線を引いた。
この日ジュンスがプレスコールで演じたのは「It’s over play off and transition」という場面で、ヒロインのミナがドラキュラの魅力に負け、ドラキュラの愛を受け入れるシーン。
情熱的な演技に引き込まれ、ジュンス演じるドラキュラの魅力にトキメキを感じざるを得ない。
またジュンスのポスター公開時には「こんなドラキュラなら恋に落ちたい」というファンの声があがったのも納得の迫力ある演技だった。
その後記者懇談会が行われた。
Q.ドラキュラという役を演じての感想とダブルキャスティング(リュ・ジョンハン、キム・ジュンス)のお互いの長所や魅力があったら教えてください。
リュ・ジョンハン:私は長くミュージカルをしてきたのでたくさんの役を演じてきたが、「ドラキュラ」はやりたかった役なので、キャスティングされて嬉しかった。ジュンスさんは「エリザベス」という作品で共演し、とても優秀な俳優だと感じていたが、今回共演してみて、“こんな弟がいたらいい”と感じた。とても一生懸命で可愛いし、他の俳優もジュンスさんの魅力にハマりました。また共演したい俳優です。
キム・ジュンス:「ドラキュラ」というタイトルは前から知っていて、刺激的でファンタジックなストーリーであり、出演したいと思いました。国内最高の企画会社のミュージカルに出演できることも栄光だと感じました。尊敬する俳優が出演する作品なので、出演を決めるのに時間はかからなかったです。リュ・ジョンハン先輩は前に共演したが、あまり対話する時間がなかったです。今回共演してみて10年以上、観客から愛されてきた俳優であることを実感しました。経歴は全然違うのに、僕にも意見を聞いてくれる姿に感動しました。
Q.リュ・ジョンハンさんは作曲で著名なフランク・ワイルドホーンの数々の作品に出演されてきましたが、ドラキュラの魅力、一番好きな曲を教えてください。
リュ・ジョンハン:「Loving you keeps me alive」という曲があります。練習の時はそこまで良いという感想を持っていなかったですが、ジュンスさんがこの曲の良さを生かしてくれました。彼が演じるのを見て曲の良さを発見でき、ダブルキャスティングの良さを実感しました。
Q.たくさんの愛の話がありますが、特にドラキュラの愛の話が切実に感じる理由は何だと思いますか?
キム・ジュンス:400年待ってきた愛であることが、何より切実でありますが、現実には400年生きられないため不可能じゃないですか。なので、この切実さを表現できるか、したとしても無理があるのではないかと感じ、心配しました。でも、「Loving you keeps me alive」という曲、一曲を聞いただけでこのミュージカルに出演したいと感じるほどに、僕にくれたエナジーがとても大きかったです。韓国版のためにフランク・ワイルドホーンが作ってくれた新しい曲が上がってきたのですが、その曲を通してさらに理解が深まった。曲の力がとても大きいと感じました。
Q.舞台に上がるたびにジュンスさんのヘアスタイルがとても話題になりますが、なにか特別な理由があるのか教えてください。
キム・ジュンス:理由はとても単純です。最初、若い姿に変身するシーンがあると聞いて、「ドラキュラ」という作品自体がファンタジー的なのもあり、舞台に上がった時のビジュアル的な差別性があった方がいいと感じました。血を吸うので血から連想する色にして、より効果的に見えるようにしました。(笑)
Q. ジュンスさんは初めて韓国で公演されるミュージカルに出演されることが多いですが、何か理由はありますか?
キム・ジュンス:わざとそうしてる訳ではないですが、初めて公演される作品が僕を選んでくれたことをありがたいと感じています。良い点としては再演の場合はどう再解釈するかという課題がありますが、初公演のため最初からどう作り上げていくかを考えられるのが、俳優として面白い点だと感じます。
ミュージカル「ドラキュラ」は9月5日まで、芸術の殿堂オペラ劇場にて上映される。
取材:ソウル yoshie.F
ミュージカル『ドラキュラ』
日時:7月17日~9月5日(7月15、16日はプレビュー公演)
場所:芸術の殿堂オペラ劇場
<スタッフ>
作曲:フランク・ワイルドホーン、作詞・脚本:ドン・ブラック、クリストファー・ハンプトン、演出・振付:デイヴィッド・スワン
<キャスト>
リュ・ジョンハン、キム・ジュンス、チョ・ジョンウン、チョン・ソナ、ヤン・ジュンモ、KAI、チョ・ガンヒョン、イ・ジヘ、パク・ウンソク