花形の存在
やはり、男性だけで捜査を進めようとすると、おのずから限界があった。そこで、男性の捜査官を補助する女性が必要になってきた。
その助手の役を茶母が引き受けることが多くなり、やがて茶母は女性刑事の代名詞にもなっていった。
彼女たちは「女の世界」に飛び込み、女性ならではの勘を働かせて容疑者たちを取り調べていった。
これは、男性の捜査官では絶対にできないことであった。
朝鮮王朝時代には、女性の専門職というのはほとんどなかった。それだけに、茶母にあこがれる女性も多かった。
いわば、茶母は花形の存在だった。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
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