また、大好きな俳優さんだという本作主演のソル・ギョングについては「これまでの作品ではどちらかというと優しい頼りがいのあるお父ちゃん、って感じなんだけど、この作品みたらぶっ飛びましたね!韓国の俳優って、自分のイメージを全然大事にしないところがすごい。ぜひ日本の俳優さんにも真似てほしい」と語り、「彼の目をみてください!微妙に凶悪な目なんです。笑っているんだけど怖い、できれば3m以内には近づきたくない、なんかそういう狂気をだしてますよね。」と魅力を多いに語る一方、「他の出演者では、若手のイム・シワン。初めてみる俳優さんでしたが、この彼はこれから追っかけなきゃ、と思わせる、カメレオン俳優ですね。TPOというか、1本の映画でいろんな顔を出せてしまう。彼にはこれから期待したいです」と本作でさらなるお気に入り俳優さんを見つけた模様。
さらに韓国映画が大好きな理由としては「その最大の理由は"絶望的なラスト“ですね。救いがない。自分の小説もよく救いがない“ハッピーエンドがない真山”って言われるんです。だからなかなか映像化してもらえないのですが(笑)だから、ぜひ私の小説を韓国映画に!って思い、お恥ずかしい話ですが海外エージェントに私の作品を韓国で翻訳してくれって、この2,3年やっているんですけれど、なかなかうまくマッチングできなくて」という意外な話も飛び出し、「ただ、救いがない、って一言で言うのではなくて、そこに必然性があるんです。頭からみていくと、色々な伏線がほとんど目立たないように組まれていて、それがちゃんとラストに閉じて、閉じるんだけど、絶望とともに見ている人をちゃんと突き放してくれる。だからといって気分が悪くなって帰るわけではない、そこがエンタテインメントとしてのレベルの高さを感じますね」と韓国映画愛が感じられるコメントが続く。
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