「インタビュー」料理研究家チョ・ソンオク先生

-手間ひまかけて作られた、お母さんの愛情こもった料理はどれも美味しかったと思いますが、思い出の味はありますか?
馬肉のプルコギです。韓国でもあまり知られていない料理です。私が子供の頃、よくでき物ができてしまう体質でした、母がそんな私のために馬肉のプルコギを作ってくれるとあっという間に治るのです。そのお母さんの愛情を感じられる思い出の料理です。

-生徒さんから人気の料理はなんですか?
キムチです。いろんな韓国料理に興味を持っていらっしゃる方が多いのですが、簡単そうで難しいキムチ、そして本場のキムチの味を知りたいという方が多いようです。

-現在日韓を行き来しながら忙しくされてると思いますが、料理を通じてどんなことを伝えていきたいですか?
私の最初の目標は日本の方に韓国料理を教えて、日本の食卓に毎日キムチがのることと日本人が韓国料理研究家になっていろいろと韓国食文化を伝えてくれる人を育てることでした。現在では、普通にキムチが一般家庭の食卓にのっているようになりましたね。また、多くの日本人が韓国料理研究家として活躍する時代となりました。初めの目標は叶ったと思います。現在は、韓国で約350年前にハングル文字で初めて女性が書かれた飲食知味方(ウンシクディミバン)という料理本があります。その料理本に書かれているレシピや時代背景などを韓国・日本そして世界に伝え広めることが目標となりました。まだ始まったばかりですが、少しずつ前に進んでいます。これからも新しいことに挑戦しつつ頑張りたいと思います。

 

趙善玉料理研究院 HP:www.cho-sunok.com

2018.03.09