「コラム」平昌五輪の開幕式!まさに「韓流劇場」

 

日本選手の大活躍に期待!
注目された聖火の最終走者は、やはり「この人!」という人選。2010年バンクーバー五輪の女子フィギュアで金メダルを獲得したキム・ヨナだ。
彼女は平昌五輪の招致活動でも先頭に立っていたし、大会の広報でも大活躍していた。まさに聖火の最終ランナーに最適な人だった。
しかも、韓国と北朝鮮の女子アイスホッケーの選手が2人でキム・ヨナに聖火を渡すという演出も平和を大いにアピールしていた。

聖火を受け取った純白のワンピース姿のキム・ヨナはスケート靴を履いていて、聖火台の下に造られたアイスリンクで華麗に舞ってから、台の中に聖火のトーチを置いた。すると、火の輪が上に向かって伸びていき、聖火が夜空に向かって大きく華やかに点火した。その演出こそがまさに「韓流劇場」という光景だった。
今回の開幕式は、韓国が培ってきたエンタメの企画と技術がいかんなく発揮されていたし、ITを駆使した映像がどこまでも華やかだった。
幻想的な夜間ショーで始まった平昌五輪。時差がない韓国での開催だけに、日本選手の大活躍が期待される。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

(プロフィール)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化・社会や日韓関係を描いた著作が多い。韓流雑誌の編集長も10年以上務め、韓国の映画やドラマにも詳しい。主な著書は「知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物」「宿命の日韓二千年史」「韓流スターと兵役」「朝鮮王朝と現代韓国の悪女列伝」など。

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2018.02.10