平昌五輪の開幕式の様子を伝える2018年2月10日付けの「読売新聞」
2月9日の夜、平昌(ピョンチャン)五輪の開幕式が行なわれた。それは、幻想的でファンタジーな構成で、華やかなオリンピックの開幕を飾るにふさわしいスペクタクルな夜間ショーだった。
かなり天候に恵まれた
平昌五輪の開幕式は、とても凝った構成だった。
ショーの基本を構成していたのは、五輪を象徴するような5人の地元の子供が、過去から未来に向けて時間旅行をするという内容だった。
そこには、朝鮮半島の創設物語や未来の予測図が織り込まれていた。
特に、プロジェクションマッピングによるファンタジーな映像がとても印象的だった。それを可能にしたのが、屋根がない会場である。
この会場は、競技には使用されず、あくまでも開幕式と閉幕式専用。これは、従来にない大胆な試みだ。
屋根がないということで、厳寒が心配されたが、この夜の平昌は零下2度前後。寒いのは確かだが、連日零下10度以下になっていたことを考えれば、かなり天候に恵まれたと言える。
そんな中で、派手に打ち上がる花火が式典を盛り上げたし、近くのスキー場さえも会場の一部にできた演出も豪快だった。
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