1月27日から「シネマート新宿」ほかで公開の『殺人者の記憶法』。傑作長編ミステリー小説を映画化しただけに、ストーリーがとにかく面白い。さらに、ソル・ギョング、キム・ナムギル、オ・ダルスという出演陣が魅力的だ。
かつて殺人鬼だった男
『殺人者の記憶法』はどんなストーリーなのだろうか。
ソル・ギョングが演じるビョンスは、父親を含めて「この世に必要がない」と思った人物を過去に複数あやめているが、17年前を最後にして、今では平穏に動物の世話をしている。
しかし、アルツハイマーになり、身近な記憶からどんどんなくしていく。そんな彼が交差点で接触事故を起こしたのだが、相手の車のトランクが開いて、そこに入っていたバッグから血が垂れていた。
ビョンスは瞬間的にそれが人間の死体ではないかと疑い、相手の車のナンバーまで覚えて警察に通報するが、その車の持ち主は警察官のテジュだった。
ちょうどその時期、ビョンスが住む地域では、女性を襲った連続殺人事件が起きていた。ビョンスはその犯人としてテジュを疑うのだが、その彼がなんと自分の娘と付き合い始めた。
ここから、娘を守るためのビョンスの闘いが始まる。彼は自分の過去の経験を思い出しながら、きびしくテジュに迫っていく。
果たして、テジュの正体は何なのか。
そして、ビョンスはどうやって娘を守っていくのか。(ページ2に続く)