警察の人員不足を補う義務警察
もう1つ、兵役の代替制度として有名なのが義務警察です。
昔は戦闘警察と言われていました。かつての韓国はデモが多かったので、そのデモの取り締まりをしていたのです。
今でも韓国の警察は慢性的な人員不足ですから、義務警察は大変重宝されていまして、交番勤務、交通整理、空港や国会周辺の治安維持、スポーツ大会の警備などに駆り出されます。
義務警察は志願者が多いので、入隊する前に義務警察の試験を受けて合格しなければなりません。
合格をして義務警察に行けるようになりますと、4週間の新兵訓練を終えた後に義務警察に入って、研修センターで新人として教育を受けます。そして、10カ所ある地方警察庁にそれぞれ派遣されていくのです。
ソウル地方警察庁には広報団というものがあります。
ここは18人と定員が決まっています。校内暴力やいじめの撲滅のために、各学校を回ってキャンペーンをしたりするのです。
その他に、警察と民間の交流イベントなどに出演します。
なお、義務警察の制度はいずれ廃止されることが決まっています。(3ページに続く)