「二人記念日」ではキーボードとアコースティックギターだけの編成で歌声を際立たせたかと思えば、「Prologue~恋を呼ぶ唄~」ではそこにドラムとベースが加わり、美しいファルセットを厚みを増した演奏で支える。
そして1曲歌い終えるごとに「ありがとうございました」という言葉と丁寧に深々と頭を下げるJohn-Hoonへは惜しみない拍手と歓声が何度も贈られた。
そんなファンの気持ちをさらに盛り上げるように「愛のうた」では客席へマイクを向けるJohn-Hoon。「歌う時あんまりこう(マイクを向けたり)しないんですけど、今日はちょっと疲れちゃって(笑)皆さん一緒に歌いましたね?」と茶目っ気を見せて客席の笑いを誘う。
続けて披露した「会いたい」そして「サイレント・イヴ」のカバーについて、「日本でデビューしたばかりの頃歌った曲」と振り返り、「いつも緊張してて、毎日眠れなかったりして…そんな10年前の気持ちが今思い出されました。韓国の曲を歌うのも好きですけど、日本の昔の曲も好きな曲がたくさんあるのでいっぱいカバーしたいなぁと思います」と語った。
遠き日々に思いを馳せる温かみのあるバラード「一日~ハル~」から、ファンもノリノリでダンスするアップテンポのナンバー「波~パド~2017」へと続き、ライブ本編最後は「皆さんに出会った日のことを思いながら歌いますので聴いてください」と「君に出会った日から」で締めくくる。これにさらにアンコール2曲を追加して、ライブパートでの演奏曲はなんと全18曲!コミカルなおしゃべりを挟みながら、これだけの曲数を歌い上げたとは思えないほど瞬く間に過ぎた時間。お腹いっぱいで大満足な気もする、もっともっと聴きたい、聴かせて欲しい気もする、そんなJohn-Hoonマジックの虜になったファンは途切れることなく彼の名前を呼び、大きな拍手で彼をステージに呼び戻した。
再び現れたJohn-Hoonは、“コタツにみかん”“スウェットにジャージ”という日本の冬ごもりスタイルでファンを驚かせる。「寒いなぁ~」と言いながらみかんを頬張っているところへ来客を告げるチャイムが響いて、John-Hoonの古い友人でもあり、彼 を「兄さん」と慕うMCの藤原倫己が登場し、トークパートの開始となった。
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