映画『友へ/チング』の影響
かつて高麗王朝が元(モンゴル)に支配されたときに、済州島はモンゴル軍の馬の放牧地になっていました。
その関係で、モンゴル語がかなり済州島の方言に入っているのではないか、という説もあります。
なお、かつては韓国のドラマや映画の中に方言が登場することは多くありませんでした。なんでも一極集中のソウルを舞台にした作品がほとんどだったからです。
そんな風潮を一変させたのが、チャン・ドンゴン主演で2000年に公開された映画『友へ/チング』です。
釜山で育った幼馴染の4人がそれぞれ表と裏の社会に進み、運命に翻弄されていく中で、慶尚道の方言がふんだんに使われました。
この映画が大ヒットし、同時に、方言の大切さも見直されました。以来、映画やドラマで方言が使われる例も増えてきています。
そういえば、ドラマ『応答せよ1998』でも釜山の方言がとても印象的でした。ヒロインを演じたチョン・ウンジが話す釜山の方言はとても可愛らしかったですね。
文=「ロコレ」編集部
コラム提供:ロコレ
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